私は6年前メルマガを発行していた。
4年前に絶筆した。14万ヒット記念にそのメルマガを紙面だけで復活しよう。
2003年12月30日(火) 磨け!3分間 知的武装
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年末臨時増刊号
★★★★★★★★★
「見方が変わる!『超』マーケティング発想法」
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●発行責任者:アントレプレナー塾 塾長 三丘 大詩
読者数:895名
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このメルマガは、21世紀型江戸っ子マーケター、三丘 大詩(みつおか
ひろし)が毎週書き下ろす、忙しい人のための知的ブラッシュ・アップ・メッ
セージです。楽しく読んで自然にマーケティングセンスを身につけましょう!
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【はじめに】☆★☆★☆★☆★☆★-----------------------------------
こんにちは!みつおかです。早いもので今年もあと僅か。カウントダウンが
始まりそうです。会社休みでこれを読むのが年明けの方もいるかもしれません。
そういう方には、明けましておめでとうございます。今回はテーマを変えて臨
時号という形にします。実を言うと12月にとてもショッキングな事がありまし
た。今ではそのことで、気付き、色々学びました。今年最後をのメルマガは「
ある若い女性から教わったこと」を取り上げます。
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◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇ 人生の意味を考える ◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆
貴方は電脳女神・千佳さんを知ってますか?
あまりにも若く急に旅だったある女性が残してくれたもの
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▼その女性は名を「千佳さん」と言った。今年の秋口に楽天広場に彗星の如く
に現れた。私とそんなに変わらない時期にHPを開設したのに、あれよあれよ
という間に、読者をどんどん獲得し1ヶ月も経たないうちに一万ヒットした。そ
の秘訣を探るべく私も何回かそのサイトを訪問した。まだ、若い女性であった。
その日記の内容は多岐に渡っていた。
▼あるときは笑い転げるような掛け合い漫才の面白さ、ある時は広告論、そし
ていかに生きるべきかの人生論といった具合である。毎日、律儀に更新されて
いた。驚くことには掲示板に書きこまれた質問一つ一つに丁寧に答えていた。
優しく、時には厳しく、物事の本質をわきまえた心のこもった返答であった。
まさにおもてなしの心に溢れたサイトであったのだ。
▼私もお若いのになかなかヤルワイと内心驚いた。ヒット数は飛躍的に伸び、
三万ヒットに達した。私も意を決して一度、掲示板に書き込んだ。クイック・
リスポンス広告について質問した。今までマスメディアを利用したイメージ
広告ばかりを打ってきた反省があったからだ。即座に返答が来た。クイック・
リスポンス広告の基本の考え方の懇切丁寧な説明をしてくれた。
▼それから気が向くと感想を幾度となく書きこんだ。時としてあまりに正論を
要領良く返答してくるので、現場を知らずに頭だけで書いているのかなと訝っ
た。しかし良く読み返すと彼女のは本物であった。体全体で感じ、血肉化して
心から思ったことをさりげなく伝えてきた。そして驚く程謙虚であった。千佳
さんも私のサイトを良く訪問し毎回、書き込んでくれた。私のメルマガも講読
してくれた。
▼ある時、彼女の過去を知った。いつも明るく前向きなので、普段の千佳さん
からは想像も出来ないショッキングな内容だった。千佳さんは十代のときにご
両親を亡くして、お兄さんの手で育てられた。車が突っ込んできて、彼女をか
ばうようにお兄さんが即死する。千佳さんも生死をさまよう。その時の様子を
こう書き込んでくれた。「上のほうから血だらけの自分の体が見えた。お兄さ
んと一緒に行こうとすると、『千佳、お前は生きろ!』と押し戻された」と。
結局、記憶が戻らなかった。助かっても首筋の自律神経が切れ、一生半身不
随の烙印を押される。
▼生死をさまよう天涯孤独となった彼女に、従兄弟の真由美さんが必死で「生
きて!千佳姉たん」と叫びつづけた。その声に記憶が戻った。真由さんの私の
体と取り替えるから生きてという愛に答えたのだ。真由は世間に反抗して誰も
手がつけられない時代があった。ぶったり暴言を吐いたり、でも毎日千佳さん
が来て黙ってただ反抗する真由の体を抱きしめた。ある時、真由の投げた缶ジ
ュースが千佳の額にあたり血が流れた。それでも何も言わずに真由を抱いた。
真由の目から大粒の涙が溢れた。三ヶ月の無償の愛が真由を救った瞬間であっ
た。今度は献身的な真由の愛が千佳さんを救ったのである。奇跡的に歩けるま
でに回復した。誰もが驚く愛の賜物であった。
▼生きかえった彼女は今度は、インターネットで迷える人々を救うようになる。
そのHPのコンセプトは「無条件の愛と喜び」でった。私のHPに毎日のよう
に書き込んでくれるので、すっかり普通の人と同じ生活をしてると思った。私
のメニューのないフレンチのグルメ話を読んでポツリとこう言った。「人間っ
て不思議ですね。半年間も固形物を食べなくても平気なんですよ・・」と。ど
うやら管を体に入れ流動食のみで生きているらしかった。
▼また慶應大学の丸の内キャンパスで高塚猛氏の話しを聞いたと書いたらこう
も言った。「いいなー、私もそういうところで聞いてみたい」と。そこで私は
高塚さんの講演を四回に分けて日記に書いた。書くとすぐに返事が来た。
「やっぱり生の講演はは凄いわ。早くその先が聞きたい」彼女は入院生活に戻
っているらしかった。私は胸が締めつけられた。そしてこうも言った。「体が
丈夫なのに死にたいという人は、もったいない・・」
▼彼女の日記には後ろ向きな言葉は一つもなかった。弱音も一切なかった。ま
るで天使か天女のように夢と明るさに満ちていた。大勢の人が訪れる訳が分か
った。皆、電脳女神に癒されているように思えた。相変わらず私のHPにも書
き込んでくれていたが、12月7日に珍しく「退院したらそのフレンチレストラ
ンに連れていってくださいね。ワイワイ」と書いてあった。
▼千佳さんの日記を見ると「人生最大の賭けに出ます」と書かれていた。彼女
は今度は白血病と戦っているらしかった。抗癌剤に対する抗体が出来てしまっ
たので、通常の数十倍の抗癌剤を体に入れる一大決心をしたのだ。その日を境
に書き込みが途絶えた。そして突然の訃報が載った。天国に召されたのは12月
10日の未明であったという。千佳さんのサイトは今、その志を継いだ真由さん
が管理人となっている。今まで以上に大勢の人が訪れている。七万ヒットに迫
る勢いである。
▼千佳さんから愛を受けた人々が、それぞれのHPで千佳さんのことを綴った。
そしてい今千佳さんの播いた種があちこちで芽を吹き出している。彼女に感動
し、感化を受けた人たちがその心を受け継いで発信しているのである。千佳た
ん同盟なるHPも開設されたようである。千佳さんの「無条件の愛と喜び」が
インターネット上で大きなうねりとなって輪が広がっているのだ。皆の心に千
佳さんがイキイキと生き続ている。サイトを覗き、日記一覧から彼女の足跡を
確かめたい人は下の「千佳&真由」HPから。
http://plaza.rakuten.co.jp/?user_id=4689122
私のHPの掲示板一覧からも彼女とのやり取りの一部が残っている.
http://plaza.rakuten.co.jp/hiroshi777
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【 みつおか流料理のツボ 】☆★☆★☆★☆★☆★-----------
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●いい年をした私が、千佳さんの前向きな姿勢に感動してしまった。彼女は、
二三歳の生涯で人の何倍もの人生を経験したのだ。今日は解説は何もしたく
ありません。ただ、一つの事実をお伝えしましょう。凄い人である。
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▼千佳さんは百名の従業員を率いる広告会社の社長であった。リハビリを耐え
抜いてカムバックしてから、亡きお兄さんの会社を継いだのだ。二十歳そこそ
この社長の誕生である。しかし彼女は悩んだ。以前の会社とどこか雰囲気が違
うのだ。彼女は観察し、悩みぬいた。お兄さんと私の違うもの・・?そして気
づいた。お客様へのサービスが作業になっていたのだ。クライアントをワクワ
ク喜ばせるようなサービスが無くなっていた。千佳さんは経営を徹底的に勉強
し、会社の理念とビジョンを自分の言葉で作り直した。社員からの提案制度も
とり入れた。お客さまに愛と喜びを与えることが会社をイキイキとさせるのだ。
労使一体となった千佳カンパニーの誕生である。何を隠そう、彼女は現場を重
視していた。だから年は若いが、彼女の言葉には人を納得させる真実があった
のである。私は、物事の真実の探求に、年齢も地位も関係無いことを彼女から
改めて教わった。そして無条件の愛と喜びを・・。
▼人には天から与えられた「ミッション」がそれぞれあるように思う。だから
彼女は必ず治ると私は信じていた。今はこう思うようにした。彼女は死をもっ
て人々に多くの人に気づかせることが彼女の最大のミッションだったのかも知
れない。今頃、天国で善意の輪の広がりをニッコリ眺めているに違いない。
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【今週のみつおかひろしの薀蓄】☆★☆★☆★☆★☆★---------
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●【マーケティング原理30】「究極のマーケティングは『愛』」
●【今週の一言】
高塚 猛「 変えられないのは他人と過去
変えられるのは自分と未来 」
亀井 勝一郎「 幸福とは、つきつめていえば『謝念』の二字につきる」
ジェームズ・アレン「 愛は、心の奥深くからあふれてくるものです。
・・・ 人生はレッスンの連続です」
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★☆☆☆☆☆ <<みつおかひろし の編集後記>> ☆☆☆☆☆★
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■■■■良いお年を□□□□
■■■ 10月から思うところあってはじめたメルマガでしたが、おつき
■■ あいいただきありがとうございました。来年はさらに力を入れて
■ 書き下しますのでよろしくお願い致します。では、よいお年を!
登録:http://www.mag2.com/m/0000119371.htm
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■年末臨時号、どうでしたか?
■みつおか ひろしの「楽楽悠遊日記」
名うてのタウンウォッチャーみつおかひろしのアフターファイブ日誌を覗い
てみませんか? とってもグルメな話、ちょっとした流行、先取りした街の
「微変」を江戸っ子マーケターの眼で日々報告します。エナジー爆発中!
http://plaza.rakuten.co.jp/hiroshi777
●アントレプレナー塾 塾長 三丘 大詩(みつおか ひろし)
http://plaza.rakuten.co.jp/hiroshi777
http://www.h6.dion.ne.jp/~hiroshi3/index.html