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テーマ:■今日のシアワセ■(578)
カテゴリ:A級グルメ
出張中、新幹線の中で私の携帯が鳴った。 ああ、もしもしみつおかですが・・・ビービービー すぐにトンネルにかかり、通話が続かない。
みつおかさん、あのー、14日の夜って空いてません? うーん、その・・・・・
学士時代の同窓で、広告制作会社のS社長からであった。 イタメシ屋で会食しませんかというお誘いである。
店名を聞いておったまげた。そして飛び上がるように喜んだ。
「ハイハイ、行きます。絶対に行きます・・・・」
あの予約の取れない隠れ家イタリアン、「リストランテ濱崎」である。 私も妻も一度は行ってみたかった憧れのイタリアンである。
場所は本当に分かりずらい。 東京ウオーカーの私をもってしても迷った。
表参道と外苑前の中間の住宅街の中にあるのだ。 しかも路地は行き止まりのところにお店がある。看板もない。
しかし、木のモダンな扉を開けると、そこはもう高級にしてシンプルな ミラノの雰囲気であった。
ギャルソンがうやうやしく向かいいれる。 小さな紙に書いたアペリティフのリストを説明してくれる。
うーん、スプマンテもいいがここは気取って、ドライシェリーと行こう。 最初のアミューズは、網状の黄色い飴菓子のようなもの。
これはなに。食すとこれが最高のチーズ味。 パルミジャーノレジャーノの大きな塊を紙のように薄く切る。 そしてフライパンにオリーブ油をひき、こんがり焼き上げた芸術品だ。
これは凄い。最初からジャブが私のあごをクリーンヒットした。 これは只者ではない。きりりと冷えたドライシェリーにぴったりなのだ。
お次はままごとのように小さな真っ白なスープカップに小さな白磁のスプーン。 あまりに可愛らしい食器なので、まるでガリバーになった気分だ。 ところがこれがまた強烈なパンチだった。
小さなカップの中はうぐいす色。 空豆と生クリームのスープ。季節の香りがする。 ところが食べていくと今度は色が白く変わる。
パンチが完全に私の顔面を捉えた。
なんと淡路島産の新玉葱のスープに味が変わったのだ。
もうこの至福のスープに我を忘れた。 完全にダウンを喫した。スリップダウンだと言い聞かせて立ち上がる。
お次の前菜で何が出手来るのか。 ワインにする。イタリアンだがシャルドネの香りがする上品な白。
丸いお皿に色とりどりに盛られた前菜をみて完全にノックアウト。 これは何だ・・・・まるで懐石料理の八寸ではないか。 季節の素材を調理して8種類のご馳走が盛られている。
ガーン。ここで私は完全にダウンした。 もうこれ以上食べ続ける自信がなくなった。
隠れ家レストランでの至福の時間はまだまだつづく・・・・・・・ 請う。ご期待!
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