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カテゴリ:コンサルタントな私
母親が医者になる為に勉強しろとうるさく、 父親も成績について厳しく追及したからと言う理由で 家に油を撒いて火を着け、家族も殺してしまった学生のカウンセリングをした セラピストのお話をひょんな事から聞く事が出来ました。
何故、あなたはそんな事をしてしまったの? と言う質問から色々な事が解ってきたそうです。
母親は、その息子を医者にする為 勉強しろ勉強しろと口うるさかったばかりか 勉強に集中する為という理由で
家をリフォームして、玄関の横に 勉強部屋を増築し「ICU:集中勉強治療室」と名付けて 息子が帰ってきたら、そこに閉じこめて 勉強させていたそうです。
そこに、毎日毎日缶詰にして、監視していたと言う事です。
彼は、勉強を強制する家族も、その舞台となる家も 火を着けて全てリセットしてしまいたい精神状態に追い込まれた と言う事だそうです。
彼は家族を殺してしまったにも関わらず、 自らを特に反省している訳では無いそうです。
とても不幸な事ですが 子供にしてみれば、外から帰ってきて おかえりー! と、家族に出迎えてもらいたい所に ICU:集中勉強治療室が有ったら・・・ そして毎日毎日追い込まれたら・・・
家に帰りたくもなくなるでしょう。 こんな家、無くなってしまえば良い!と思うようになるでしょう。
僕が残念に思うのは 施主の言われるまま玄関先にICU:集中勉強治療室を作ってしまった 建設業者さん。
もし、この建設業者さんに ポリシーが有ったら、ヒアリング能力と、提案力が有ったら
もしかすると、このような不幸な事件は起こらなかったのかも知れないという事。
私たち住宅建設に関わる者は、図面を創っているだけではなく 建物を造っているだけでもなく 家族の絆と、家族の未来も創っているんだ。 と今一度その責任と誇りを認識・自覚しなければ ならないと
強く思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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