コーチングが流行である。

猫も杓子も、コーチングを学べ、コーチングスキルを上げよう。

そして、ある程度習得した上司達が実際の業務の場で

コーチングのノウハウを一斉に使い始めた。

「問題解決能力を付けさせる為の質問が一斉に始まったのである。」

しかし、現実にコーチングが

本来の目的である、

「相手の目的達成」に繋がっている実例は、非常に少ない。

コーチング一辺倒で上手く人が育つなんて

それ、間違いです！

何故か？

コーチング自体が日本の文化の元で生まれたノウハウではないから。

大陸文化で、自己主張をする必然性が有ると言うDNAを持った人種には

コーチングが有効だろうとは思う。

日本人の文化には合わないのだ。

君はどう思う？

どうすればうまくいくと思う？

なぜ、結果が出ないのかな？

質問ばかりする上司に部下は

「この上司、方針が立てられないのかな？

　本当は何も答えが無いんじゃないの？（が、いつの間にやら、

　あいつは出来ない駄目上司）になってしまっている。」

現代のスピード経営時代に

質問、質問で、結果が続々生まれてくるなら

誰でも大経営者にすぐなれてしまう。

いや、なれるなら良いんだけど。

実際の現場ではなれてない事が殆ど。

と言うか、コーチングオンリーにしてうまく行っている実例を見た事がない。

上司とは何なのか？

「上」　で　「司る（つかさどる）」のである。

理念で、実績で、精神で、部下を導かなければならない。

まずは、教える事（ティーチング）

これを無くして、事業の目標達成なんて有り得ないんです。

コーチングオンリーに染まっている人は、

今すぐ　その手法を変えて下さい。

日本の育成方法は、　その昔　山本五十六が唱えています。

「して見せて

　言って聞かせて

　させてみて

　褒めてやらねば

　人は育たず。」

ティーチングとコーチングを上手くミックスさせないと

組織力は付きません。

経営のスピードには間に合わず、

企業自体の競争力が低下します。