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カテゴリ:ビジネス
☆現在30歳労働者モデル(日本人)の老後収支計算書
<ちなみにこの計算例は色々なFPの方が出している数字より 必要な数字がかなり甘めに計算されています。> ◆老後(定年後)生活資金最低27万円/月 ↑今の生活費はそれ以上か以下か?で、 今の生活水準を維持出来るのか我慢するのかが解る。 普通のの生活を維持するために必要な資金は35万円/月 と、言われています。 ◆現在の年金制度、で夫婦二人合わせてもらえる額は23.7万円 ↑年金制度が現状のまま破綻しなければ。と言う前提。 ◆定年が60歳 現在の制度では年金受給開始は65歳 5年間のブランクを埋めるための費用は・・・ 27万円×12ヶ月×5年=1,620万円 が必要。 退職金がこの位有れば<<5年間は大丈夫>> ※しかし、 私たちが年金を受給出来る頃には、67歳説 70歳説も出ています。 もし、あと、5年受給が伸びたら、 更に 1,620万円の貯蓄が必要に。 ◆「物価の上昇に呼応しない!?年金制度」 仮に、例年通り年間1.5%程度の物価上昇が有ったら (S53以降平均上昇1.7%) 100万円掛かっている費用は30年後には156.3万円必要となるが 現在の年金制度では30年後にもらえる額は119.6万円にしか増えない。 つまり、現状の制度のままではかなり目減りすると言う事。 ※上記生活に必要な27万円は30年後、42.2万円必要となり、 普通に必要な生活費は54.7万円となり もらえる年金は28.3万円しかなくなる。 月額13.9万円~26.4万円不足すると言う現実。 生活費なのでもちろん死ぬまで必要な金。 今の生活で月額約14万~26万円減らして生活出来るかどうか? ※年金受給開始迄に、今の物価水準で1,620万円が必要。 ※年金受給開始後、今の物価水準で年金+月額約14~26万円必要。 平均寿命が 男性80歳 女性85歳 年金受給開始後、男性15年 女性20年の人生が有る。 そこで問題。 ☆1620万円の退職金が有るのか? 上場企業に勤続35年 大卒で2200万円前後 →該当する人 おめでとう。 →該当しない人 貯蓄しよう! ある地方商工会議所のデータ=中小企業の場合 同上の条件で、1200万前後。 →該当する人 あと400万円貯蓄しよう。 →該当しない人 貯蓄しよう ☆月額不足分って総額いくら? 男性平均寿命まで月額14万円=2,520万円 ~ 女性平均寿命まで月額26万円=6,240万円 今30歳の人が、60歳の定年までに、「老後資金」として 30年間で貯蓄しなければならない額は? 4,140万円~7,860万円が必要。 月額11.5万円~21.8万円の貯蓄が必要。 1,620万円以上の退職金が見込める方の場合 月額7万円~17.3万円の貯蓄が必要。 もちろん、現在の必要生活費、目的貯蓄 (学費やマイホーム購入費、遊興費)を 除いて別口で貯蓄する事が必要となる。 ================================ ◆生涯賃金から考える。 厚生労働省の調査(国民生活基礎調査)の1世帯当たりの平均年収は 589.3万円 大卒後すぐ結婚したとして定年60歳迄に獲得出来る収入は、 2.24億 そこから老後資金を確保出来ますか? ================================ 従前は何故あまり問題にならなかったのか? 従前は、右肩上がり経済、土地建物=マイホームを持てば その余剰担保で何とか出来た。 企業も好業績が続き、退職金も期待出来た。 子世帯も同様に好況だったために親の面倒も見られた。 しかし、老人の孤独死問題が無かった訳ではない。 事件や事故ではなく余り報道されないが故に、見ない、 目をそらしていた。 ================================ ☆年金が今の水準で、持続出来る確立は限りなく低い。(財源不足) ※厚生年金、平成19年度赤字5兆6千億円の損失と言う事実。 ☆労働者として健康であり続け、定年迄年金を納め続けられる保証 (健康保証はない) ☆年金が、今の65歳受給開始のまま、年齢を据え置く保証は無し (既に67歳70歳論も) ☆上場企業が今のまま、存続し30年後あなたに2000万円以上の 退職金を払い続けられる 収益を上げ続けられる保証は無し。 ☆お勤めの企業が、30年後も顕在だと言う保証はありますか? ☆子供を頼る??今、自分が子供として親を支えるために 月額不足分14万円を両方の親に支払ってあげる事が出来る 家庭は皆無。つまり自分も宛に出来ない。 ☆物価が上昇しない? 原油の上昇は確かに投機マネーの流入による側面が有ったのは 事実ですが、 BRICsの台頭に依る石油不足の傾向=原料高騰の 大きな流れ、 同上の理由による食糧不足、並びに日本の 社会競争力の低下は避ける事が出来ない。 その為にスタグフレーション=「物価上昇と不況」が懸念される。 ================================ 知らないリスク 目をそらすリスク 解ろうとしないリスク 解っても対応しないリスク 様々なリスクが存在しますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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