あなた達が日本の住まいを駄目にしている。
とある住宅部品メーカーさんの工法説明会を聞きに行った。 そこで、メーカーさんの営業マンさんが集まった工務店の社長さん達に言った言葉 我々メーカーは、地域で強い住宅建設会社を調べて分析しています。このエリアで強いのは、まずハウスメーカーが並びます。S水ハウス D和ハウス Pナホーム と来て S友林業と続きます。 その次に来るのが、地元のディベロッパー(いわゆる建て売り住宅業者)が名前を、ずーっと連ねます。年間何百棟というクラスですね。 それでずーっとランクが落ちてきてやっと請負専業の業者が名前を出してくるのですが それでも上位のその会社さん達はどんな販売戦略をしているかというと、 坪単価が30万円台で、設備が何が付いているかと言う事を明確に表示した会社さんなんですわ。 それらのお会社さんたちの新聞チラシを持ってきましたので見て下さい。(と、会場にチラシを回し始めた) そう言う会社さんが、たくさん売ってる会社さんで 今日お集まりの皆さんでもそんな会社さんに勝てるようにするのがこの○○工法なんです。 この○○工法を使えば、従来の木造住宅に比べて構造の安心を表現出来ますから地元の他の工務店にも勝てますし 値段を坪単価30万円台に抑えるために私が、皆さんの会社を改めて回りますので、どこに何をいくらで発注しているか全部私に開示してもらって・・・・ と言う 説明を聞いていて、 こいつらアフォやなと。 まず今日お集まりの皆さんでもと言う表現。 完全に、地元の工務店を見下げた馬鹿にした発言。。。。「こいつらは、我々メーカーの商品をたくさん売る能力が無い奴ら」と言う説明者の心内の定義を吐露してしまった。 次に、大間違いしているのが地元の工務店が販売棟数の増大を必ず狙って居るんだと言う勘違い。 自分達メーカーが、売り上げ増! 販売シェアアップ!が至上命題だからといって 低コストで、たくさん住宅を売っている会社が良い会社だという彼らの定義。。。 たくさん低コストで売る。と言う事は、それなりに体力が要る。 そもそも、クオリティーの高い建物を信頼と共に、経営・維持に必要な棟数を建てさせてもらっている工務店に向かって、低コストで数を売りましょうと声高に叫ぶ。 数人~十人規模で経営している地元工務店にそれを強いる姿勢。 そして、それを疑いなく、そうなのかぁ~と聞いてしまう迷える工務店経営者さんたち・・・ あなた達は、販売棟数地域ナンバーワンを目指すのですか? 将来のビジョンを持って下さい。どこに向かおうとしているのか。 ハウスメーカーや パワービルダーの後追いをしていたら駄目なんです。 それに、一資材メーカーの営業マンさんに全ての内部データ・利益構造を暴露させようとする流れ・・・財務状況を見極めて、売り込める会社かどうかを選別しようとしているのは火を見るよりも明らか。 自社の物を数たくさん売りたいメーカーさん達の売れ売れ体質が・・・間違いなく 今の工務店による家作りを駄目にしている。 つまり、消費者に対する良い住まい作りの機会を奪っている。