「仮面ライダー響鬼」の事情
この本はいかにしてTVヒーロー番組の設定が作られていくかという舞台裏を書いたものです。平成の仮面ライダーシリーズのなかでひときわ異彩を放つ「響鬼」というキャラクターが実は“脱”仮面ライダーとして仮面ライダー以外の番組を作っていこうとしていて、変身忍者嵐を考えていたという。この本を読んでからTVの響鬼を振り返ってみるともっと深く響鬼を知ることが出来る。けして今の響鬼を批判しているのではなく、響鬼がスタートするまではこんな紆余曲折があったんだという回顧録として読むのが一番だと思う。響鬼の悲劇は毎週放送される番組だったということだろう、アメリカのTVシリーズのように1シーズンごとで作られていたらもっと濃厚なものが作られていただろう。「仮面ライダー響鬼」の事情