テーマ:お勧めの本(7403)
カテゴリ:books
いま、お母さんが脚光を浴びている。お母さんブームだ。と、書いていて、ウソだと思いながら、まんざらそうでもないんじゃないかという気がしている。
リリー・フランキーの「東京タワー」が大ベストセラー、フジテレビ系でドラマが放送中、春には映画版が公開となり、さらには舞台にもなってしまう。 「東京タワー」は「泣けるよ、これで泣ければ、人間じゃないよ」と言われて、読んだのですが、僕が人間ではないことが明らかになっただけでした(汗)。 これって、どうのこうのいうストーリーじゃないよね。母への普遍的な感情が出ていて、よく書けているとは思いますけど、はたして小説なのかと思ってしまったのでした。 こんなことを書くと、「あんたは昔から冷たい人間だった」と、わが母の嘆きが聞こえるようです(汗)。 「お母さんという女」は、リリー・フランキー同様、単身上京してきたイラストレーターである益田ミリが、関西にいるオカンについて書いたエッセー。いわば、女版「東京タワー」といった感じ。 「東京タワー」のように、オカンは病気にもならんし、死んだりすることもない。 団地の片隅に花を植え、時々カラオケ喫茶で歌を歌うことをしている、オカンの日常の面白話を集めたもの。 オカンという存在は、それだけでなぜかおかしいところがある。節約に熱心になり、もったいないと言っては残り物を食べ、食べては「太った。どうしたら痩せられるのか」と嘆く。 「そりゃ、残り物に手をださなきゃいいんでしょ」 「そんなことは分かっているのよ。でももったいないじゃない」 こんな会話がこの本にも出てくるし、うちのオカンもそんな感じだ。 しかし、お母さんという女はそういうものなんだろうなぁ。 僕は「東京タワー」よりも、この本が好きだ。エッセーとともに載っている漫画もかわいらしい絵で笑ってしまう。 この文を書いていて、どうして、「東京タワー」が好きじゃなくて、「お母さんという女」が好きか、分かった。 さっき書いていた。 オカンが病気にもならないし、死ぬこともないからだ。 そして、ほのぼのして笑えるからだ。 人が死なない話は素晴らしい。泣かせるより笑わせる方が難しい。 オカンには永遠に元気でいてほしいんだよなぁ。 そうもいかないだろうから、ずっと昔から言っていたルソン島で戦死したじいちゃんの墓参り。足腰が立つうちにいこうな。 母上。 人間、足腰が肝心です。鍛えておいてください。 楽天で探す! 楽天ブックス では2月23日(金)9:59mで2大キャンペーン中だそうです。僕も期間中に何か買う予定です。 1)ポイントを使って 100万ポイント山分け&抽選で3名様にWiiが当たる! 2)初めて楽天ブックスを利用した方限定最大300ポイントがもらえる! 去年の日記は?2006/02/17 古い記事は見つかりませんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2007/02/17 01:08:40 PM
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