テーマ:お勧めの本(7402)
カテゴリ:books
東京建築ガイドマップ ヨーロッパ、ニューヨークを歩くことは楽しい。個性的な建物が建ち並び、それが一つの大きな風景になっているからです。景観というのは、空気のようなものだと思います。すごく大切なものですが、その大切さに気が付かない。 「東京建築ガイドマップ」は、「検見川ナイト」で講演してくださる建築史家の倉方俊輔さんの著書です。 ページをめくっていると、いつも目にする建物が載っている。なるほど、あの建物は村野藤吾だったのか、と思ったり、町をめぐるコラムのウンチクも楽しい。 建築物は絵画と違って、製作者が誰であるかを気にしない。汐留から見えるカプセル型の建物も、黒川紀章氏がなくなった時のニュースで知りました。 まず建物ありきで、設計者は二の次、三の次。吉田鉄郎氏のことも、検見川送信所の一件で初めて名前を聞いた。東京駅前の東京中央郵便局の設計者と聞くと、なるほどと思いました。 東京中央郵便局。現代性と日本的美しさを融合させた逸品と言われている この本を読んで、改めて思ったのは建築というのは面白いということです。 建築は巨大なアートでありながら、そのまま生活であり、人々の歴史でもある。どんな建物にもストーリー、ドラマがあります。建物が集まった東京は巨大な美術館だと気が付かせてくれるのです。この本を持って、東京を歩くと、街が違って見えそう。 去年の日記は? 2007/2/22 iTunes Storeで初めての買い物 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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