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前回も少しお話しましたが、ストッパーとは非常に精神的に厳しい仕事です。チームが勝てば、勝ち越し打を放ったバッターや先発して抑えたピッチャーがヒーローとなり、ストッパーが注目されるのは、打たれた時だけ…。僕自身、ストッパー役を努めましたが、技術的なことよりも、こういった精神的なプレッシャーが大きいのが、この役割です。
試合を決める1球を投げる確率が最も高く、結果が出ないとチームの雰囲気に大きく影響します。7月、福盛投手は11日の西武戦(インボイス)、26日の日本ハム戦(札幌)と2度のサヨナラ負けを喫してしまいましたが、敵地で相手チームに勝ち越しを許すことは、サヨナラ負けにつながります。ストッパーにとっても、チームにとっても本当に厳しいもの。僕も現役時代に敵地でサヨナラ負けを喫したことがありましたが、2~3日、立ち直れないほどに落ち込みました。福盛投手の気持ちも痛いほど分かります。ですから、7月29日の西武戦(フルキャスト)で抑えることができて、とても安心しました。福盛投手自身「早く嫌な気持ちを払拭したかった」とコメントしていましたが、抑えきった自信は確実に次につながります。これをきっかけにどんどん結果を出していってほしいですね。 今のイーグルスにとって、福盛投手は絶対になくてはならない存在。つらい立場というのはストッパーの宿命です。それは福盛投手本人もよくわかっていると思いますが、そんな中でも、アドバイスを送るならば、ただ、がむしゃらに投げるのではなく、楽しいんで投げて欲しいということですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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