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August 24, 2006
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カテゴリ:たまには雑談
2日ほど前、帰宅途中の電車の中。時間は午後7時30分くらいだったろうか。会社の友人と腰を下ろし、電車の発車を待っていた。発車まで少し時間があったからだろうが、車内は空席がちらほらという状態だった。その時、反対側の座席に何やら見覚えのある輩が腰をおろした。

こちらは、すぐにそれが知人のYであることに気がついた。隣の席の友人も言葉を発することはなかったが、気がついていたらしい。こちらすると久しぶりと言葉をかけても、何も問題はなかったのだが、Yのほうはそうもいかなかったらしい。

腰を下ろし、こちらに気付くやいなや、さっと小生の視界から消えてしまったのである。こちらも、彼がどんな反応を示すのか興味はあったのだが、逃げ出すとはまったくの想定外。狸寝入りを装って、気がつかぬ振りをするかも知れないとは思ったが、他の車両に逃げ込むとは思わなかった。

顔立ちはいかにもいかめしい歌舞伎役者のようなY。しかし、その太い眉毛は不遜な態度の象徴のみで、堂々とした男気には程遠いのである。かつては同じ職場にあって、一度だけ、客先に同行したことがあった。40歳半ばを超え、分別の企業人であってしかるべき立場にあったYなのだが、お客に対する口のきき方ができずに、こちらが恥ずかしい思いをしたことを思い出した。Yは社内外を問わずに、まともな口の聞き方ができない困った輩だった。

それが原因かどうかもわからないが、Yの会社員としても変遷は忙しい。既に転職歴は10数回を数える。荒々しくも、とげとげしくもある普段の口調、態度とは別に、自分にとって何かまずいことがあるとすぐに逃げ出してしまうらしい。それでも、自分にとって何か役に立ちそうな人間に対しては擦り寄ることがすこぶる上手らしく、転職には窮することはなかったらしい。

現在も、転職を繰り返したあげくにたどりついた外資系企業のシニアなポジションでも、同じ事を繰り返しているという。自分に仕事が回ってこないように逃げに逃げまわっているらしいと風の噂に聞いたことがある。ご推察のとおり、小生との関係が良いといいがたいYのことではあるが、まずいことに蓋をして見て見ぬ振りをするYの生き様に一言言わずにはおれない。逃げるばかりの人生からは何も手ごたえはえられないと。

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Last updated  August 24, 2006 11:56:20 PM
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