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プエルトリコへ来てみて、私にとって何が嫌かって言うと、虫が多い事。 蚊も多くて、未だ身体が慣れない頃なんて、刺された箇所がモッコリと腫れたものでした。 フロリダに居た時もそうだったんだけど、毎月一回必ず害虫駆除に来て貰っています。 それなのに、蟻の侵入は後を絶たなくて、 ちょっとした食べかすも、外から嗅ぎ付けて家の中へ侵入して来る小さい蟻んこ達。 本当に嗅ぎ付けるのが鋭いんです! 慣れるまでは一々気になってスプレーを巻いたりしてたけど、 2年も経つと、余りビビラなくなっちゃった。 裏庭ではいつの間にか蟻が巣を作ってたりして、 以前に知らないでそこへ足を踏み入れた旦那は、無数の蟻に刺されまくって、 悲鳴を上げるくらいに痛痒がっていました。 天敵は蚊と蟻!と思っていたある日の事です。。。 旦那がキッチンの脇にある収納庫を開けてから、 「お~~~~い! 家にはネズミが住んでるぞ!!! やばいぞー!」 と叫んでいる。 見てみると、 子供達が去年のクリスマスで食べ残していた、ストッキングの中のキャンデーを、 ストッキング諸共カジカジした跡が! 驚いて他も調べてみると、お客さん用のビーチタオルや、 新品のティファニーのビーチジャケットまで、かじられちゃってたんですよ~。。。 周りにはネズミの小さな糞が沢山転がっています。 旦那は、 「これは大問題だぞ。。。」と呟いて、直ぐにmouse trap(ネズミ捕り)を買いに行ったんです。 大量に買って来て、早速罠をキッチンを重点にあちこちに仕掛けました。 (罠はべたべたする仕掛けの上に、餌を撒いておく物です) 翌日、 何と、数あるmouse trapの中で3箇所に、合計9匹もの小さな小さなネズミちゃんが引っ掛ってたんです。 それはそれは小さなネズミで、とても可愛い顔をしてるんです。 必死に逃げようと、時折「キューキュー」という 悲痛な泣き声を出しながら、もがいています。 ネズミって確かに病気を運んでくるし、不潔だし、、、と言うのは分かっているんだけど、 あの顔を見ちゃうとどうしても憎めなくって、哀れに思えて来ちゃった。 子供達も涙目で、もがくネズミ達を見つめている。 中でも多分赤ちゃんネズミであろう、極小のネズミは、 とてもじゃないけど見ていられませんでした。 だけどこれは、 ネズミは伝染病を持ってきたり、家具や食物をかじって荒したりと、 悪事を働くから見逃す分けにはいかないの、、、と子供達に言い聞かせ、 旦那が私達に、2階へ行っているようにと言って、 私達が2階へ行っている間に、彼が一人で始末をしました。 どうやって始末をしたのかは、旦那も話さないし、私も知りたくはないです。 その後、暫くの間仕掛けをして、 8匹追加で捕まりました。 その後10日以上、ネズミは捕まらなかったので、 もしかして家族ごと捕まえたのかもね。と、考えて ネズミ捕りは一先ず休止していました。 そんな中、週末に家族でブランチを食べに行って帰って来た時の事です。 ほんの2,3時間だから。。と、マイロ(ヨーキー♂1才4ヶ月)を自宅に残して行ったんです。 帰宅して車庫から家の中へ繋がるドアを開けると、マイロが物凄い勢いで 私の胸に飛び込んで来たんです。 そして酷く怯えている。 「どうしたの?マイロ? 何でこんなに濡れているの?」 ベトベトだったマイロの身体を不審に思ってよく見ると、 身体中に、(特に顔と脚)あのネズミ捕りのベトベトが、こびりついているんです! 「キャ~~~!マイロ! どうしちゃったのよ!!!」 そうなんです。。。マイロは、私達がネズミ捕りを全部取り除いたと思っていたのに、 ひとつだけ取り忘れていたmouse trapに、 脚を突っ込んじゃったみたいなんです。 それでそこから逃れようと、口を使って暴れたものだから 顔までベタベタがくっついちゃって、どうしようもない状態になってしまったようなんです。 落ち着いてよく見てみたら、 とてもじゃないけど簡単に取れそうな代物じゃありません。。。 余りの悲惨な状態に、途方に暮れる私達。 旦那も子供達も「うわぁ~~~~。。。」と言ったっきり、 “どうしよう!”って言う顔でマイロを見つめている。 でも、途方に暮れている場合じゃないから、早速マイロをシャワーで洗いました。 洗っても洗っても頑固にこびり付いているベトベトくん。。。 マイロの綺麗なシルキーの被毛に、醜く張り付いちゃって離れない。 暫くジャージャー洗ったけど、ちょっとは取れても顔の部分なんて とてもじゃないけど無理! そう悟った私と旦那は、可愛そうだけどベトベトの酷い部分を鋏でカットしました。 私達の居なかった2時間の間、マイロは一人(1匹)で、誰の助けも無く、 もがき苦しんでたんだ。。。 それなのに私達はのん気にご飯なんか食べてて。。。 洗いながらそんな事を思った瞬間、 結構長い時間のシャワーだったのに、 無抵抗でじっと耐えているマイロの横顔が、シャワーの水蒸気と自分の涙で にじんで見えなくなった。 ごめんね、マイロ。。。 いくら謝ったって取り返しはつきません。 毛を短く切ってしまって、つんつるてんになってしまったマイロの惨めな姿。 それでなくても痩せっぽちで、小さかったのに、 余計ちっちゃくなってしまった。 いくら謝っても、後悔しても、取り返しのつかない事をしてしまった事と、 マイロの苦痛をよそに、楽しんでいた自分に自己嫌悪。 脚の部分のベトベトは殆ど取れたんだけど、 未だ肉球の辺りに残っている部分が少しあるので、 マイロの疲労度を考えて、それらは後日する事にして、 その日はもうこれ以上洗ったりするのは止める事にしました。 今日はもう十分嫌な思いをしたもんね。。。 その後のマイロ。 すっかりあの経験がトラウマになっちゃったみたいで、 私から絶対に離れようとしないんです。 寝る時は、以前は添い寝程度だったのに、今では私の上に乗っかったり、 ぴったり隙間も無いくらいに身体をくっつけて、 夜中にトイレに立ってもわざわざ起きて付いて来るんです。 キッチンで料理をしていると、前はちょっと離れた所で寝てたりしていたけど、今じゃ私の足元に身体をくっつけて寝ているんです。 だから急いでいたり忙しいと、誤って踏んでしまいそうな位なんです。 とにかく1秒でも離れるのが嫌なようなんです。 どうしても出掛けなくてはならない用事が出来て、 仕方なくマイロを留守番させなくてはならなくなった時の事です。 出掛ける支度をする脇で、私達が出掛けると察したマイロは、小刻みに震えだし、 車のエンジンをかけると、ドア越しで 「キャン!キャン!キューン!」って言う、甲高い悲痛な声で吠えるんです。 私達は後ろ髪を引かれちゃって、 マイロをハウスの中へ入れてみたり、連れて行こうとしたり、 何か良い方法はないかと皆で思考を巡らせ、あーだこーだとやり取りをして、 なかなか出掛けられなかったのです。 しまいにNicoleは泣きながらマイロを抱っこして、 「私、マイロとお留守番しているから、マミー達行って!」 と言うんだけど、 未だ幼い子供一人を残して、外出なんて出来ません。 もし見つかったら、お縄頂戴で私の手が後ろに回ってしまいます。 (日本と違って、幼い子供の留守番は犯罪になってしまう。) 結局何十分も悩んだ挙句、 仕方が無いので、直ぐに帰って来ると言う事で、 JenとNicoleを残して行く事にしました。 *アメリカは12歳で大人の領域に入るそうですが、プエルトリコでは 16歳を越さないといけないようです。(義母談) 私が出掛けた後、 マイロは暫くの間ドアの前で、キュンキュン泣いていたんだって。。。 Jen達は、マイロの気をそらせる為に、オヤツのビスケットで機嫌取りをしたり 抱っこをして撫でていたんだって、 後で帰宅した時に娘達から聞かされました。 あれから少し経ってますが、 未だにマイロの心の傷はちゃんと癒えていないようです。 そう簡単には癒される訳無いですよね。。。 当初に比べたら少しは治まって来たけれど、 やっぱりストーカーのように私から離れようとしません。 又旅行が控えているのにどうしよう。。。。! *~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~* 所でMouseとRatって、どう見分けるのか知っている人居ますか? 大きさ? シッポ? 今一よく分からないんですけど。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/07/14 11:48:08 PM
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