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2005/09/08
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類

前回の日記でもし誤解されていたら困るので、一応付け足しです。



私はプエルトリコを心から愛しています! 以上!



あ~、すっきりした。

それでは本題に参りましょう。。。。




趣味は何?
って聞かれて迷わず一番先に答えるのが“読書”な私。

“似合わねぇえええぇぇぇ~~!”という声が聞こえてきそうだけど、
放っといてちょーだい!


私の父の家系は代々、大の読書家だったらしくて、その影響もあってなのか
私の実家には本が溢れていた。

いや、
本の中で生活していたと言った方が良いかも。(笑)


確かに父もかなりな読書家で、父の思い出といったら、
本を読んでいる姿か、字を書いている姿しか思い浮かばない。

父からは常に本を読む事の大切さを聞かされて来ました。
その中でも一番心に残っているのが、
小学生の頃に顔を合わせる毎に言われた言葉で、

「Hitomi,今のうちに出来るだけ沢山の本を読みなさい。
子供の時代に読んだ本というのは、一生忘れないで心に残っているものだよ。
これはパパがお前のおじいちゃんにそう言われて来たんだ。
今、確かにそれは当たっていると証明できる。
そして子供の頃に読んだ本が、“宝”となってお前の人生に積み重ねられていくんだよ。
だから、今のうちに沢山沢山、本を読みなさい。」

そういう毎日の言い聞かせの成果だったのか、早いうちから本を読むのが大好きになっていた。
ジャンルなんて何でも良い。
とにかく1日に、少しでも本を読まないと落ち着かないのは今でもそう。

おまけに厄介な癖までついてしまっている。
それは就寝時に、どんなに疲れていようが、眠かろうが、
とにかく本に目を通さないと、眠りに就けないのです。
たとえそれが1行しか読めないとしても!(笑)

こうなるとまるで一つの儀式のようなもので、本だったら何でも良い。
何度も何度も読んで、文章が頭の中に入っちゃってるものでも、
はたまた吉田戦車の漫画だったり、宝島のVOWだったり。。。。。

こういうのって読書家というよりも、【文字依存症】と言った方が適当かな。



子供の頃は図書館が大好きで(色んな意味でね)、暇さえあれば友達とたむろしていた。
まぁ本だけじゃなくて、隣の大人用の図書館にあるカフェテリアで有名だった、
“ホットドック”がお目当てって言うのが一番の動機かな。(笑)

妙にツヤのあったホットドックのパンに、
シンプルな味のソーセージと千切りキャベツ。
そのホットドックに、ケーキのモンブランのように細く絞られたマヨネーズをかけて食べるの。
もう最高に美味しいんだから!

そうそう、瓶に入ったミルクコーヒー(コーヒー牛乳とは言いません)も忘れてはならないアイテムだった!

行けば必ず無愛想で小太りなおばちゃんが応対してくれたっけ。
「何だあんた達又来たの~」
おばちゃんはニコリともしないで、注文を聞かずに手早く用意をしてくれる。
いつもサービスをして欲しさに、

「おばちゃん今日はお化粧ののりがいいね!」とか言って、2個目を半額にしてもらったりとか。(笑)

あのおばちゃん今頃どうしてるのかな。。。


でも当時は大人の図書館の方が面白かったのは確か。

法医学や性病の本を見つけて来て、友達と写真を見てショックで震え上がったり、
その他にも見た事もない、珍しいものが沢山あって私の興味を飽きさせなかった場所でした。


社会人になってからは本屋が憩いの場で、殆ど毎日30分から~1時間位は立寄っていました。
本屋へ行くと何故かホッとする。仕事からの緊張がほぐれるんですね。


そして本は色々な知識を与えてくれる。
その知識が、【本屋】と言うスペースに溢れていて、

それを自分の好みで、

自分の手で、

それらを買う事が出来る。。。。。



こんなエキサイティングな事ってあるぅ~~~?!


何かちょっと大げさだけど、私は本屋へ行く度にそう感じるんです。


だけどね、自分自身笑ってしまう事があります。
それは、私の大きな勘違いって言うのがあって、

例えばある本を買ったとします。

するともう、
その本を読む前にその本の中の情報が全て私の頭に取り込まれた。って
思ってしまう所。やばいよね、こういうの。。。


なんだかとっても為になりそうな本を2,3冊買った日には、

自分がとっても知識人になった様な気がして来ちゃって、
帰りの道すがら電車の中でひとり、ほくそ笑んでいたものでした。フォッフォッフォッ。。。
傍から見たら“やばい人”だよね。。。

これって凄い勘違い!っていうか妄想ですよね~。

どうしようもないのは、
あれもこれもって欲張ってしまって、結構大量に買ってしまうから、
未だ手付かずのものが何冊もあります。これぞ宝の持ち腐れですね。(恥っ!)


それからこの読書癖が、私の“立派な人間形成”に役に立っているのかは、



????????  です。



これは実像を知る人のみぞ知る!で、
私自身、自分を見つめてみて、読書をしている事が時間の無駄になっているんじゃないか?
って、疑問に思う事はしょっちゅうです。(笑)


あ~~~あ。。。いつものように又前置きが長くなっちゃったんだけど、

亡き父の仕事場だった事務所も、自宅同様に見渡す限り本の山でした。

父が亡くなった時に、
私は無造作に手に持てるだけの本を、父の形見としてアメリカに持ち帰って来ました。

そして少しずつですが、育児と家事の合間を縫って目を通した本の中に、


【天才の勉強術】
と言うのがあったんです。
この本は私の大のお気に入りで、以前に何人ものお友達に貸して、大好評を得た物です。


世の中で【天才】と言われている9人を挙げて、

天才とは何か(定義)、彼らの生き方や学習法、仕事振りなどを検証しています。

この9人の天才と言うのが、


◆「真似」の天才・・・・・・・・・・・・・モーツアルト

◆超人的な集中力の持ち主・・・・・・・・・ニュートン

◆女性遍歴から学ぶ詩人・・・・・・・・・・ゲーテ

◆読書家の皇帝・・・・・・・・・・・・・・ナポレオン

◆大きくなりすぎた子供・・・・・・・・・・ダーウィン

◆首相になった落第生・・・・・・・・・・・チャーチル

◆変身にとりつかれた画家・・・・・・・・・ピカソ

◆笑いの芸術家・・・・・・・・・・・・・・チャップリン

◆大江戸を駆け巡った「なんでも屋」・・・・平賀源内

となっています。


この本の著者(木原武一さん)は本のプロローグで、とても興味深い事を言っています。



“人間の生涯は、物事を学び続ける果てし無い旅である。
この世に生れ落ちた瞬間から、人間は学び始める。
いや、それ以前、母親の胎内で既に学習は始まっているらしい。
そして、

死の床であっても、病からなにごとかを学ぼうとする人間も居る。”


これは誰でも知っている事だけど、


“人間がもっとも素晴らしい学習能力を発揮するのが生まれてからの数年間で、
この時期は明けても暮れても学習の連続だけど、大きくなると皆そんな事はすっかり忘れてしまう。

幼児期における言語の習得を出発点として、
幼児期から青年期へ、中年期から老年期、生涯にわたって学習は続く。
それは家庭や学校での勉強だけじゃなく、一人前に生きていくには、

置かれた状況に応じて必ずなにごとかを学ばざるをえない。
そして、何事かを学ぶことが出来るというのは、

生物として高等な能力を持っているしるしである。

動物は早い時期に学習から開放されるが、


人間は生きている限り学習から開放される事はない。


人間は生まれてから死ぬまで、常に未熟な状態にとどまり、いつまでも何かを学び続ける。

しかし、いつまでも学び続けても、依然として未熟な状態を脱出できない。”


この点について著者は、


“人間が社会という、変化してやまない不完全なものを作ってしまったから。”と説明しています。


“「完全不変な」社会が実現したら、人間は努力することも学ぶ事もなくなるだろう。”とも言っています。



更に、

“未熟な人間と不完全な社会。
それでも人間は数え切れないほど多くの世代にわたってものを学び続けて飽きることがかった。どうしてなのか?

その答えは、

ものを学ぶことが楽しくてたまらないからである。

学校の勉強ばかりでなく、
何か新しい事を知ったり、何か新しい能力を身につけたりする事、
そしてそれらを更に深めたり高めたりする事、
それがものを学ぶと言うことであって、

人間が味わう感動や楽しみの大半は、こういったところから生まれてくるのではないか。”

とも言っています。

そして、【天才】については、


“ものを学ぶ楽しさを最もよく知っているのが、一般に【天才】と呼ばれる人達であって、
天才は幼児期にものを学ぶ楽しさを存分に味わっていたに違いない。


天才が天から与えられたという才能とは、つまりは、

ものを学ぶと言う才能に過ぎないのである。


天才とは、一般の人間とかけ離れた秘密の能力を持った人間ではなく、
誰でも持っている学習能力を、
ある限られた狭い対象に向けて集中的に発揮した人間の事である。



【天才とは、学習の産物である。】



と言う彼の仮説から、9人の天才達に的を絞って、彼らの生き方や学習法、仕事振り、その「勉強術」の秘密を探っている。


最後に彼は、


こういう能力は、決して天才だけのものではなく、程度の差こそあっても、ごく普通の人々にも可能である。とも言っています。



昔ある番組で、イチローの特集をやっていました。

私は余り野球には興味がないんだけど、イチローくらいは知ってます!(自慢!?)



その番組では、天才と呼ばれる彼の実態に迫ると言った感じで、
彼の日常生活も、全てではないだろうけれど

彼の自主トレーニングの模様も映されていました。


彼は一日に何時間もバッティングやら諸々の練習をこなし、
家路に着くのは2時3時を回った午前様。と言う生活振りでした。

正に地道な努力を影でして居たんですね。

体が華奢だった事があって、誰よりも野球が上手くなるには、
人の倍の努力では足りない。と、彼の父親から言われていたそうです。


彼の場合お父さんがキーポイントだったようで、
他から見たら眉を潜められそうだけれど、イチローの能力を損なわずに、
飛躍的に伸ばしてあげるような、正に絶妙な野球教育をしたようです。


話がずれてしまうけど、

天才には、
彼らだけの能力ではなくて、その周りの環境も非常に大きな役割を得ていると私は思うんです。

例えばピカソの父親。


画家だった彼は、早いうちからピカソの能力を見抜き、英才教育を施した。
この辺は良くありがちなことだけど、私が凄いなと思ったのは、

未だピカソが幼い頃に、既に息子が自分の能力を上回っている事を悟って、
一切の自分の画材を息子に与え、その後は息子の絵の教育に専念し、
自分は筆を持つ事は1度も無かった。と言う所です。


発明王、エジソンの母親も然り。。。。


私は今子供から学ぶ事が沢山あります。
子供は親から学び、そして親も子供から学ぶ。
何だかとっても面白い関係ですよね。



何はともあれ、この本はお勧めです。


興味のある方は是非読んでみて下さいね。


*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*


勿論この本を手にしたときの私ってば、

「むふふふ。。。。これで私も天才になれる。。。」

と勘違いをして、鼻の穴を膨らませてニヤケテいました。












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Last updated  2005/09/09 07:30:32 AM


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