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変な言い方なんだけど、 最近嬉しいな。と思った矢先に 悲しいな。って思う事があった。 以前に“物乞い”について、日記に書いたことがあります。 その時に、骸骨のようにやせ細った彼女の事を書きました。 日記と重複してしまうけど、 彼女は当時、 男女の区別も付かないほどに、ガリガリにやせ細っていて、 髪の毛は全て抜け落ち、生きて立っているのが不思議なくらいでした。 目ばかりが異様にギラギラしていて、 彼女は言わば、 プエルトリコの抱える,ドラッグ問題の生き写し。 と言った,出で立ちだったのです。 「ドラッグ中毒に、哀れみを抱いちゃ駄目だ。」 「お金をあげれば、又そのお金でドラッグを買うんだから。。。」 理屈では分かっていても、 流石に本人が車の窓に寄ってきて、 コップを持ってこちらを見ている時など、それを無視する自分に、 [これで良いのか?」 という、何とも複雑な気持ちになった。 彼女はいつも猿の様に、グルーミングをするような仕種を繰り返しながら、 信号待ちで停車している車の間を縫って、ふらふらとさ迷い歩いていた。 その彼女が、 あの数ヶ月後に、パッタリと姿を消してしまった。 何度もあの交差点を通る度に、無意識に彼女の姿を探していた。 でも、ついに彼女を再び目撃する事は出来なかった。 「多分もう、死んでしまったんだよ。。。」 旦那も気にしていたようで、 無言で彼女の姿を探している私の脇で、そう呟きました。 「そうだね。。あんなに痩せてて、“生きる屍”状態だったもんね。。。」 私達とは全然関係のない彼女だったけど、 とてもやり切れない気持ちになった。 そして時が流れ。。。。 あれから8ヶ月以上も経った、ある日の午後。 いつもの交差点に、赤いタンクトップを着たショートカットの若い女性が、 ニコニコしながら、コップを片手に車の間を練り歩いていた。 又新しいホームレスか。。。。 そう思いながら、彼女の横を通過した時に、 ふとその彼女と目が合った。 「あれ!?」 私は思わずそう叫んでしまった。 何と、赤いタンクトップの彼女は、 行方不明だった(死んだと思っていた)あの、骸骨の女性だったんです。 ほんの少ししか、彼女の顔を見る事が出来なかったけど、 昔の面影は全く無いほどに、 身体全体がふっくらとして髪も伸びていて、 頬はほんのりとピンクがかっていました。 この人は女性なんだ。 と、はっきりと分かる程に丸みを帯びていて、 とても人懐こい笑顔を見せていたのです。 「ええー!信じられない! 彼女、未だ生きていたんだ。 しかも、あんなに生き生きとしているし、本来ならあんなに可愛いんじゃないの!」 仕事から帰って来た旦那に彼女の事を告げると、 旦那も2、3日前から見かけるようになったそう。 「きっと誰かが見兼ねて、ディトックス(薬中患者が入る、リハビリの様な場所)にでも、 送り込んだんじゃないか。。。」 「そうだね、きっと!」 ゾンビ状態から、 人間として蘇った。と言っても良いくらいよね。 と、喜んだのもつかの間。。。 素朴な疑問が沸き上がってきた。 「なんで又ストリートに立って居るんだ?」 旦那はお手上げと言った感じで、首を振りながら私の方を見ているだけです。 私も敢えて、何も言いませんでした。 だって、 理由なんて一々口に出さなくても分かっていたし、。。。 というよりも、 私はこの現実から、敢えて口に出さない事で 自分を避けようとしていた。 やっぱり私達の不安は的中でした。 それから2、3ヶ月後の彼女といえば、 日に日にやせ細って行き、見るも無残な 以前の、ゾンビに逆戻りです。 あんなに可愛い笑顔の持ち主なのに。。。 彼女の無残な姿と、 自分の無力さを重ね合わせて、 やるせない気持ちで一杯になりました。 その後彼女は、ずっと同じ交差点で物乞いをしていたけど、 再び行方不明になりました。 又どこかに送られたのだろうか。。。? そうであって欲しい! もしそうだとしたら、 例え無理だと分かっていても、 今度こそ、彼女が立ち直ってくれる事を願ってしまう。 失った時間はもう戻らないけれど、 今からほんの少しでもいい、 一分、一秒でもいいから 人間として、人間らしく生きて欲しい。 それには、 麻薬という恐ろしい悪魔が、行く手を阻んでいるけれど、 彼女だって本当は、そう願っている筈。 だよね。。。。。。 一寸前に、 貧困救済活動など国際問題へ積極的に取り組んでいる、 U2のボノが過激発言をして、ギョッとした事があった。 「俺はジョン・レノンの“Imagine”って曲が、大嫌いなんだ。 だって、 “こうなればいいなぁ。。。。”って、願っているだけだろ。 だから嫌いなんだ。」 この過激なボノの発言に対して今私は、 賛成だの、反対だのと、どうこう言おうとは思わない。 唯私が彼の発言を、目の当たりにした時に、 何だか私の事を言われているような気がして、 頭を思い切り、ハンマーで殴られたような衝撃を覚え、 雑誌を手にしたまま、立ち尽くしてしまったのでした。 取り止めもない,私の呟きを聞いて下さって どうもありがとう。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/03/28 04:33:41 AM
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