日本は社会主義国? 5
日本人には殆どの人が当然と感じて居るようで、私には社会主義的だなと感じる制度が沢山ある。それ等を思い出すまま列記して、変だと感じる所を数日のシリーズで述べてみます。 5 電気料金は使用量によって単価が違う 今回の原発事故までは、電気料金など全く興味なかったが、新聞に出た四国電力の料金表を見て、何!と驚いた。 それは月120キロまで18円59銭で、300キロまで24円45銭と、それ以上は26円53銭と、使用料によって単価に差があったのだ。これ、どういう事だ。 沢山使う程、単価が上がるのだ。資本主義の世だと、沢山使うと安くなるのが当然なのだ。これは貧しい人を助けると言う社会主義の意味だろう。灯油を買いに行って、10リッターまでなら、80円でそれを超えると120円ですと言うのと同じなのだ。 この政策が正しいのか、間違いなのか、私には分からないが、大勢の人がこれこそ善政だと信じているのだろうが、これこそ社会主義だ。 単価はスッキリと1つにするべきだ。一物一価の法則と言うのが経済社会にあるが、その法則を踏みにじった電気料金である。 何故ならコストから計算すると、少量の消費は配電コストが単位当たり高くなるから、高くするのが、当然の経済行為なのだ。つまり1本の電柱を建設し維持する経費は、その送電量で割るのだから、沢山使うと送電コストは安くなるのだ。 他の例でもそうだが、例えば銀行からの借金金利でも、数百億円も借りる大企業の金利は安く、数百万円借りる小企業なら金利は結構高い。 それは貸付コストが違うのだから、担当者の人件費だけ考えても、コストが違うし、当然であり、これこそ経済上の平等なのだが、電気料金は、逆にしていた。これは社会主義そのものだ。 これが善政なのだろうかな。