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ひつじのつぶやき

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新月の願い 紗々美さん
Feb 23, 2008
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<引用開始>

「作品の目的は、哀れで罪のない生き物に
いかなる種類の苦痛をもたらそうというものではなく、
むしろ以下の点を強調することにある。
私の出身地、コスタリカのサンホセでは、
毎年何万もの野良犬が路上で飢え死にしたり
病死したりするが、誰も気に留めない。
では、この犬のケースのように
飢えた犬を一般に公開したら、
反発が起こって我々皆が抱く大いなる偽善を
明るみに出すのではないか。
この犬は重病で、いずれにせよ路上で死んでしまうだろうし」

<引用終了>


コスタリカで、犬が食物を与えられずに繋がれ、
餓死していく過程がアートとして展示された
という話を少し前に知りました。

http://www.realtokyo.co.jp/docs/ja/column/outoftokyo/bn/ozaki_179/

http://petloverstips.com/ForTheLoveoftheDog/news-updates/a-dead-dog-as-art-petition

この出展者(アーティストとは呼びたくありません)は
彼なりの考えや意図がありこの展示をしたようですが、
彼はこういう方法や手段によってしか
表現することができなかったのでしょうか。

これって、展示を観た人のなかで、
止めようとしたり抗議したりした人は
誰も居なかったんでしょうか・・。

出展者はそのことも含めて偽善と言いたいのか、
自分にははかりかねますが、
彼は人としての感覚というのかパーツが
何か欠けているような気がしてなりません。

「この犬は重病で、
いずれにせよ路上で死んでしまうだろうし」って、
死んでもいい命ってことでしょうか?
そもそも死んでもいい命がどこに存在するのでしょうか。
そんなことを決める権限は出展者には無いですし、
他の誰にもありません。
不可抗力や自然淘汰で死ぬのと、
意図的に死に至らしめることとの区別もつかないとは・・

自分の表現の自由を訴えるために、
この犬が自力で食物を探す自由を奪い、犠牲にしたと?

傲慢にも程があります。

小崎哲哉氏のコラムには
「ギャラリーのディレクターは
『犬は実際には十分に餌を与えられていて、
飢えにせよ他のいかなる理由にせよ死んではいず、
夜の間に画廊から逃げ出した』と主張している」
とありますが、それが事実であるとよいのですが・・

犬好きの一人としては、
犬が苦しんで悲しんで死ぬ姿は見たくないですし、
観賞者としては、不愉快になるような表現は
とても受け付けられないですし、
いち表現者としては、観て下さる方が心満たされ
幸せな気持ちになれる作品、
心安らかになれる作品を作りたいと思います。





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Last updated  Feb 23, 2008 12:46:38 AM
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