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ひつじのつぶやき

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Mar 23, 2008
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カテゴリ:音楽
私がもっとも好きな英国のフォーク・トラッド歌手
Kate Rusbyの、昨年リリースされたアルバム
「Awkward Annie」を、昨日買いました。

ライナーノーツの五十嵐正さんの解説を読んでいて、
なんだか、やりきれない気持ちになりました・・

長年にわたり公私ともにKateの良きパートナーであった
フィドル奏者John McCuskerとの別離、
とりわけ親しく交流のあった親族二人との死別という
度重なる大きな失意のなかで
制作されたアルバムだったとのことです。

去年Johnとの離婚の話を知ったときは、
本当にびっくりしましたし、ショックでした・・

早速聴いてみたところ、
やはりこういうタイプの曲は初めて聴くなあ・・
というトラックがいくつかありました。
今までは、基本的に悲しい内容の歌でも、
軽快なまたは明るめのメロディを付けていたと思うのですが・・
今回のアルバムは明るいメロディの曲も多いのですが、
どこか喪失感が漂うトラックもあります。

いかに今までのアルバムは
幸せに満ち満ちた作りだったかが、よくわかりました。
彼女自身の声や歌の魅力もさることながら、
インストをつとめるメンバーがそうそうたる顔触れで、
夫であったJohnがバンドをとりまとめ
Kateの歌の魅力を最大限に引き出す伴奏や
アンサンブルを追求し、作り上げていたこと、
気心の知れた者同士だからこそ作り出せる
ちょうどよい具合にリラックスした
ハートウォーミングな雰囲気が魅力だったんだなと。
JohnのフィドルもIanのギターも、
Andyのアコーディオンも大好きなこともあり
前奏や間奏も気持ち良かったんですよね。

Dervishや、Fernhillもそうですが
歌とインストが場面場面で主従を交替させながら
絶妙に絡み合う音楽を展開しているバンドが、
私は好きなのです。

Dervish http://www.dervish.ie/

Fernhill http://www.fernhill.info/

Kateはあくまでフォークや伝統歌、
そして伝統歌風のオリジナルをメインに
アコースティックな編成で歌う、
という主義で活動を続けてきました。
彼女のオリジナルの歌詞もフォークや伝統歌らしい
雰囲気や要素が盛り込まれることも多く、
そのまま、「いついつの時代の伝統歌」といっても
通るのではないかと思えてしまうくらいです。

また彼女のつけるメロディや、
独自のセンスによる伝統歌のアレンジは
普段伝統歌に馴染みのない人にもとても親しみやすく、
私もライヴなどの際には、
彼女の歌をいくつか取り上げてきました。
Neptune、Wild Goose、The Maid Of Llanwellyn、
Cruel、Sweet William's Ghost を歌ったことがあります。
Neptuneはオリジナルですが、
ほかは全て英国の伝統歌、または英国の伝統歌に
Kateが自作の曲を付けて歌っている歌です。

愛し愛されていた存在を三人も失ったうえ、
プロデューサー役もJohnが務めていたので
彼が抜けることになり、
プロデューサー不在を危ぶまれたようですが、
エンジニアである弟Joeの力も借りながら、
彼女自身が自らをプロデュースすることで
どうにか乗りきったそうです。
何度も立ち止まりながら、多くの人に支えられ、
悲壮な決意のなかで完成されたアルバム。
でも愛らしくチャーミングな声や歌い回し、リズム感、
アレンジは、やっぱりそのままKateのものでした。

彼女は日本でももっと人気がでても
おかしくないような気がしますが、
飛行機が苦手なために基本的にUK内でしか
ライヴ活動してないというのも
知名度が控えめ(?)な理由かなと思います。
正直、飛行機ぎらいでさえなかったら
Ukからは、Bill Jonesより先に、Kateが来日してたのでは、と思うし。
Billさんの歌やアレンジも決して悪くはないけれど
やっぱり私は・・Kateの歌の方が、だんぜん好みだな。
Billの場合はソロで活動してるから、
Kateはサポートするバンドの存在が
やはり大きいというのもあるのかもしれないです。
JohnもIanもAndyも、それぞれソロでも充分通用するくらい
素晴らしい演奏者ですからね。

Johnの脱退により、今までの雰囲気を
かつての完全なかたちで聴けなくなるのは本当に残念ですが
これから新しいアプローチや表現を
展開していくことになると期待します。
かみしめながら大切に丁寧に聴いていきたいです。
なかでも心に止まった歌のひとつが、
スコットランドの伝統歌Andrew Lammieです。
実際におこった悲劇をもとに作られた歌で
歌に登場する女性のお墓も実在するそうです。
この歌、覚えてみたいです。

以前は彼女のホームページからも
少し試聴できたと思うのですが
今は試聴ができなくなっているのかな・・?
http://www.katerusby.com/





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Last updated  Mar 23, 2008 09:58:04 PM


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