老老介護
今朝の話ばば様がデーサービスに出かけ、ばば様の生活費を下しに下の郵便局に行く途中、ご老人が杖と傘と大きなバッグを持って手摺を伝いトボトボと歩いていらした。「お荷物をお持ちしましょうか?」と声を掛けた。するとご老人は「前に歩いている人が家内を支えて下さって、 そこの医院に行くところなんです」と仰った。目線を辿る先には、女性が老夫人を両手で後ろから支えて、一歩一歩、歩いていらした。ご老人が「このかばんをあの方に届けてください」と仰ったので、受け取って後を追った。老夫人を支えていらしたのは以前からの知り合いの方だった!「あら、お久しぶりです^^ 存じ上げない方なんだけれど、 お二人で足が止まっていらしたので、お手伝いしてるのよ」と仰った。その方も去年まで自宅で母上を介護なさっていた方だった。「あなたは?」と聞かれたので、「私も存じ上げない方だったんですけど、鞄を持って重そうだったので、 お手伝いさせて頂きました」と言った。「そのかばん、私のなのよ^^ お二人で立ち止まっていらしたからお手伝いしてるの。 地域介護ね^^」と笑顔で老夫人を支えながら仰った。三人で医院に入って後はお任せした。郵便局の用が終わっても、ご老人は医院には入らず、外で待っていらっしゃる。「帰りは大丈夫ですか?」と声を掛けると、「はい、お世話になりました。大丈夫です」と仰る。けれども、さっきより雨脚が強くなってきた。医院へ行って聞いてみた。「さっきのご婦人は、帰りは大丈夫ですか?」と。すると、医院の方でも「ヘルパーさんに連絡してみます」との返事だった。少しほっとして帰宅してきた。私達夫婦の将来の姿を見た気がした。