魂のレベルからの記録
手紙は、片時も休むことない風にのって日本の上空を行き来し、またその風に乗って海を渡ったのだろう。信じがたいスピードの一ヶ月が昔あった。それから一年も経つか経たないかの頃、SRFは初めてヨギ達を海外に送ることになった。時が来たのだ。その場に居合わせた誰もがそう思ったし、そう言った。けれどなぜだろう?なにかがしっくり来なかった。あそこにいた多くの者はたぶん私と同じ感想を持った。以後、私は一度も東京には行かず、さりとてここでも何もしなかった。本は勿論開いたし、テキストを目の前に置いて毎晩坐りもしたが遂に行かずに終わった。寄付は長い間していない。SRFからクリスマスに何か買うということもない。が、本は必要な者の所に巡るのだ。谷口雅春も言っていた。「私はギャーナ(知識)のレベルから話すことはあまりありません」と、久しぶりにヨガナンダの澄んだ声を聞いてような気がして、レジにすすんだ。アマゾンは速い。