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　　　　　宇宙は本の箱

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2012年07月の記事

全20件 (20件中 1-20件目)

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和解のきざはし

目の端になにやらピンクっぽい光。最初はよくわからなかったが虹だった。市内に雨でも降ったのだろうか？と、ベランダに出て眺めていると、フォトンが老化した目に痛いほど飛び込んで来た。天と地の和解の虹だ。大きな虹を見るといつもそう思う。あの峠道で見た時のような鮮やかな架け橋ではなかったけれども。そこでハタと思い出して反対方向を見たら・・・うっすらと大峰の山々の方にも見えた。見ているとだんだん色は濃くなってきたが、跳ね橋のように真ん中で途切れていた。昨日の夕方のこと。天と地の和解の虹か～ちょっと懐かしいような気がした。あれから何年が過ぎたのだろう。

2012.07.31
オリンピックだよね～

柔道ってあんなに面白くない競技でした？子供の頃は、黒帯十段とか鬼百合とか、正五郎先生とか、結構好きで漫画読んでましたが、まるで柔道の試合見てるような気がしませんでした。判定がまた楽しくない。指導とか・・・実に楽しくない。あの判定の仕方がまた興醒め。ああいうのでいいの？とか思って白けてるところに、日本と韓国の試合です。選手が悪いわけじゃないけれども、勝ったからいいとか言う問題じゃないような気がしてしまいました。あれは国家関係に悪影響与えます。昔、オリンピックは参加することに意義があると学校の先生は仰いましたが、あれは参加選手の一人も育成できないような貧しい国の話で、オリンピックは勝つことにしか意義がないと言った人がいましたが、実際今はそのように見えてしまいます。すっきり爽やか！そういう柔道が見たかったです。

2012.07.30
涼しい所に行きたい

上の子が中学になるまでは、毎年七月の下旬は海か山かに出かけていましたが・・・。海は盆休みに行くと海月にやられ、山は盆すぎると悪天候に見舞われること多いからです。あ～～1500メートル以上ともなれば、虫なんかいたって汗臭い人間なんかそ知らぬ顔で、綺麗なお花畑の方ですぐに戯れてくれるのですが、もう今年はここの虫どもにはまいっています。虫を減らそうと草抜きすると、十分もしないうちに汗が瀧のように流れてきますし・・・。今朝はもう室温32度です。昨夜はあろうことか、こちらが窓を少し開けてやって隙に、またまた茶目猫が蛇をつかまえてきまして・・・冷や汗も出てきました。もう今日はクーラーがんがんかけまくって、猫は外に出さない決心です。

2012.07.29
楽しい税金の払い方

消費税10％15％時代到来が当然のように洗脳されている世の中。まずもって歳出80兆90兆100兆なんていう数字をもう少し何とかして貰わなければ話にならないが、国は国民が楽しく喜んで、とまではいかなくとも、少なくとも貧乏人にあまり苦痛を与えないような税収アップ策を真剣に考えたらいいにのな～と、この経済に弱い頭で思う。どんなことにも面倒なことはつきものだが、そこは偉いさんが賢い頭で考えるとして、またどれくらい増えるかも別として、こういうことは漫画的発想でもいいと思うの。例えば震災復興宝くじみたいに、収益の一部を税金にあてる消費税廃止促進宝くじを月一回出すとか、スポーツ観戦券などには税金50円程度上乗せる（酒税とか煙草税みたいなもんですね）とか。こういうのでもぶつくさぶつくさ言うのは結構多いのかしらん？なんとか協会とかいうのがあって、そういう所が大反対するとか？三人寄れば文殊の智慧っていうし、楽しい税収アップ法というのを皆で考えたらいいのにと思うのでした。

2012.07.24
人生は間違いから始まる

本を読まないと馬鹿になる？正確には、本を傍に置いておかないと馬鹿になるような気がする　だったかな？眼鏡がないと字が読みにくく、その癖普段の生活には全く困らないほど目はいいので、本を読む時だけ眼鏡かけるという行為、これがもう全然慣れなくて邪魔臭くて、本からは日に日に遠ざかりつつあるわけだが、自分がどんどん馬鹿になってきたような気がする日は、ニルバーナさんの日記に書いてあったことを思い出して、一人でこっそり苦笑する。今朝も、猫が空を飛んだ写真が載っていた吉本さんの本は、一体何という名の本だったか全然思い出せず。こういうのは単に老人性の痴呆症かもしれないが、痴呆症も記憶喪失も馬鹿は馬鹿である。研究所からの月報を読んでは、やっぱり人は死ぬまで勉強せんといかんばい　と今更ながら先生の生きる姿に感動し、今日は書棚の一番上角に陣取っている《周易裏街道》を引っ張り出して来た。易をやる人は《易経》くらいは読むだろうが、仁田丸久読む人は滅多にいないもんである。行き着かない者が行き着いたふりをしているのが面白いので、裏街道は時折嬉しがって眺めたりしていたのだが、易はやらないにしてもたまには自分の勉強の為にひらくべしと、なぜか今日は急にこの本のことを思い出したのだ。修められるだけ易を修め究めた洒落た建築家さん以来、久しぶりに偉い建築家さんに出会ったせいかもしれない。《裏街道》は実に面白いんである。裏だから表より面白いと、そういうことではない。実はこの本、一週間ほど前に神理研究会の本を触った時に一緒に触って、そのせいで順番がどこか狂ったのだろう、左端の一冊は当然第一輯だと思って持って来たのに、読もうとすると《裏街道細道・西洋伝来夢判断》である。出だしからおかしい。で、表紙を見返すと第十三輯である。まったく！けれど間違えるということがいかに重要なものを担っているかということを、またあらためて思い知らされたような気がした。人生は間違いが正解　みたいなことをである。偶然が必然　みたいなことをである。思えば先生を知ったのも間違いからだった。先生も福来博士を知ったのは間違いからだった。ところで間違えた《第十三輯裏街道夢判断》は、神武天皇・崇神天皇の夢告に始まり、北条政子が妹の夢を買った話、周の夢官制、創世記の夢視る人ヨセフの話、賀川豊彦の空飛ぶ円盤の話、そしてベルグソンに始まった西洋心理学の話へと続く。やがて先生御検証の若日子の古代史、女子大時代の福来博士もご登場。何からなにまでテンポよく進むので、目が悪いのもなんのその、ちっとも退屈しないで読み進んでいると、夢判断より前に・・・ありました。夢の見方。夢の覚え方。夢コントロールもある。《夢の劇場》とはまた少し違うが。さーしかし三十一講からは本格的夢応用占術。霊能者的に読むことは可能でも、学術的には読めない。応用といったって、ここいらになってくると田中佐和さんぐらいでないと・・・。だからやっぱり第一輯から。しかもそれ相応の先生に付いて。そうでなければ、超一流の占い師には勿論、本当の意味での建築家にもなれない。（ここは明さんへ）

2012.07.23
スカーレットレターより　《時間の問題？

飽きずに聴いております。全然知らない人ですが。Jan Lysdal - A Matter of Time

2012.07.20
緊急避難誘導係

そういう役をしておくんなさい　綿密な計画も立てましょう　と町会の人が言って来た。よりにもよって緊急避難なんか全く考えない私に。家の傍に川があり、裏山が斜面なら、災害時避難も少しは考えたかもしれないが、大阪も奈良も、こんな立地条件のいい我が家が壊滅的な打撃を受けるなら、それはもう周辺は見る影もなくなる筈で、そうなったらそうなったで事が大きすぎて私の出る幕はない。そんな大きな災害に見舞われたら、それが大きければ大きいほど慌てず騒がず運を天に任せ、ここでただじっと座禅でも組んでいようと、私はかねてから決めている。私は私を決して理解しないであろう人を相手に自論を展開しようとは思わないから、相手が気を悪くしないような理由を探せるだけ探して丁寧にお断り申し上げる。これに限らない、どんな理由だろうと人様の上に立って指示を出さなければならないことはすべてお断りだ。下っ端が一番気楽に決まっている。しかし去年の大震災、大津波、台風12号による水害、今年の九州大洪水被害などを見て、防災の話、非難訓練、市も以前とは比べ物にならないくらいの熱の入れようだ。私は息子に、会社に行っている間にもし大津波が大阪湾越したら、それはもう大坂城本丸に向かって一直線に走れ！とだけは言ってある。何か大事が起きても私は誰の役にもたてないが、ここに一緒にいて運を天に任すという人がいるなら、それは少しは役に立てる。私に出来ることはそのくらいのことだ。私的にはどうせうだうだしい避難誘導計画に時間を費やすより、大災害が起きないことを一心不乱に天に願う方がいいと思っている。もしかしたら願いは胸にストンと御鎮座して下さるかもしれないし、とすれば自力と他力の融合境がそこに現われるかもしれない。目指すは富士山大爆発を防いだと言われる笹目仙人・・・・からは程遠いな～。今朝は早朝から雨で少しは涼しいですね。

2012.07.20
ウンジュのスカーレットレターは純愛だ

肌の露出も、濡れ場も私としては、決してハードには感じられなかった。もちろん、イ･ウンジュの演技はすばらしかったですよ。表情や言葉なんか搾り出すようで・・だから、映画にはなっていないけれど撮影上では相当過激なフィルムができあがっているということは想像できました。この映画の導入部は結構好きでした。アダムとイブが「禁断の実」を食す、創世記の引用からはじまる。そして、強盗殺人課刑事ギフン（ハン･ソッキュ）の車の中でオペラを聞きながらという登場の仕方も、彼のスタイルを端的にあらわしていて、これからはじまる物語が楽しみであった。ブルー・ノートのジャズ・シンガーのカヒ（イ･ウンジュ）の歌声もなかなかよかった。殺人事件の被害者の妻ギョンヒ（ソン・ジョンア）の秘密めいた怪しげな感じもすばらしかったし、ギフンの妻スヒョン（オム・ジウォン）の瞳の奥に隠された何か・・を感じさせる演技もすばらしいものだった。そのほか刑事たちや、写真館の主人や、写真館の客等々・・脇役陣も芸達者な人々が多かった。そういう意味では、ギフンとカヒの不倫関係というものがうまい具合に浮き出ていたと思う。でも、ギフンとカヒが情熱的に狂おしいほどに求め合っているというわりに、そのシーンの描き方が今一歩であったのは残念だ。別にもっといやらしく描いてほしかったといっているのではない。ギフンの服を着ているときの性格がハダカになったときに感じられなかった。ハダカの背中、女性を扱う手つき、息づかい等々　ハダカになったとたん、素朴で荒々しい田舎臭い男にしか私にはみえなかったのだ。とてもオペラを聴くために部下からの電話をまたせたような男には思えなかったのだ。どうせ、こだわるならばそこまでこだわって欲しかった。まぁよくとれば、最後のトランクの中でのギフンの態度を示唆するための布石の演技ともとれなくもないが・・表面上だけかっこつけて、中身はトランクに閉じ込められただけで、ああいう取り乱し方をするという、ただの男だったってことなのかな？ただ、自分がイ･ウンジュ演じたカヒの立場にだったらと思うと、あまりに哀しすぎて　どこに救いを求めたらよいのかと思ってしまう。何故それほどまでにギフンにこだわったのか･･･ギフン以外ではだめだったのか･･･なんだかやるせない気持ちで一杯になるのだ。イ･ウンジュの実生活については知らないけれど、彼女が全身全霊カヒを理解しようとして、この映画に取り組んだとするならば・・・彼女が眠れないほど悩んだり、苦しんだり、うつ状態になったりしたのは、なんとなくわかるような気がする。この役を演じたあとの彼女をフォローするようなカウンセラーがいたらなぁ～～とも思う。鑑賞して損したとは思わないが、彼女の死の一因となった映画だと思うと、内容を絶賛できない私は複雑な心境である。上記の文はどなたかの感想。勝手にブログ文拝借。私は思うのだけど。。。いつも思うのだけど、二人の関係は結婚前からで、あとで入ってきたのはスヒョンの方なわけで、だからカヒにとっては不倫どころか純愛だ。ギフンはスヒョンを選んだのだから、それは何がどうだろうとはっきりと不倫だが。ウンジュ好きの私には、この映画はちょっと麻薬みたいな映画だ。二度は見る気がしないのに、どこかが気になってまた見てみる。もういいやと思うけれども、どこかがなぜか気になってまた見てみる。見るたびに音楽はいきいきと甦る。タイトルバックに流れるヴェルディ。そして勿論　ウンジュ御登場のあの場面。美しいウンジュ。何回聞いてもはじめて聴く音楽のようにハッと惹く。あれだけがウンジュが生きた証のように、見るたび、聴くたび、一層鮮やかに心に残ることになる。そして中毒のように聴き続ける。そのあとの《チェロの為のソナタ》また《時間の問題》も忘れがたくなる。そして・・・ウンジュは死んでしまったから、多分あの映画を絶賛できない理由はそんな処にある、のだろう。あの映画のテーマは一体何？と。※儒教の国だから？否！キリスト教徒は《汝、姦淫するなかれ》だ。朱字は忌み嫌われる。撮影の時は満では二十三なのかな？ウンジュ。ウンジュ。ウンジュ。私はとっても悲しい。今も、何回見ても、あなたがまだそこにいるようで。映画に命を吹き込むってそういうこと？

2012.07.19
蝉も鳴かず

猫達と一緒にぐったりへばって空を見ていると網戸に蝉です。蝉も鳴く元気なし？一時間も二時間も鳴かず飛ばず、です。日曜日の午後、川べりで水遊びをしていたら木漏れ日がキラキラ。あ～　この陽射し、この暑さは梅雨明けだな～と。しかし暑いです。我が家は節電中。昔の夏はこんなだったかな～。

2012.07.17
踏切受難

高架化もずいぶん進んだ今どき、踏み切りで一旦停止するかどうかをこっそり隠れて見張ってる警察がいるとは思わなかった。が、あそこは頻繁に見張られている。私は規則は大体守るほうで、見張りがいようがいまいが捕まる心配はないが、踏切一旦停止ではぶつくさ言うことがたまにある。とある日。場所は大神神社近く。単線のそのレールの上でしっかりと停まった車があった。ぎょっとして見れば結構な年のおじいさん。ゆっくりゆっくり念入りに、踏切内で左右確認なさっていた。気持ちは分かる。踏切内に入らないと、建物が邪魔をして、きちんと確認なんか出来ないのだ。しかし、かんかん鳴っていない所では、いい加減に済ますのが常識である。そこは混雑する道だから、車は後ろにずら～～と並んでいる。「おっさん！電車来てたらそこで停まるんかい！？もう中に入ってもうたんやから、来てても来てなかっても急いで出んかい！」隣で窓を開けて柄悪く叫んだのは主人。私の代弁。言葉使いは悪いがそれは本当のことである。一旦踏切内に入ったら、もう出る以外に無い。龍田大橋の信号待ちで停まった車がそれっきり動かなくなって、おじいさんが困り果てていたということがあったが、万が一踏み切りの真ん中でそんなことが起こったら大変である。奈良を走っていると、見通しの全然きかない踏み切りによくでくわす。例えばR169、高取近くの近鉄線の踏切。大淀町、下市口駅近辺の踏切。そういう踏切では　かんかんかん　だけが頼り。だから私は気持ち程度だけしか止まらないが・・・そういう所には警官はいませんよね。踏切で思い出した。大阪では高架化が多くなったが、それでも開かずの踏み切りはまだあちらこちらにある。それだけでも人というのはイライラするのに、人身事故とかでさらに長時間電車が停まり、踏切あけられない状態でストップすることが侭ある。どんな人身事故かは知らねども人身事故は結構あって、私もそれにひっかかったことがある。その時は幸いミニバイクだったから来た道をバックしたが、あっちでもこっちでもそんなふうに電車が停まっていて、結局踏切六個、一駅以上も引き返したということがあった。この間はなんの事故だったかは知らないが、踏切越すのに一時間もかかり、そこは一方通行だから、すでに渋滞の道は引き返すこともならずで、主人は怒り心頭していた。この大雨では熊本なんか市街地でも水浸しだというし、去年のタイよりはましかもしれないが、日本って思っていたよりインフラ整備行き届いていない国なのか。この天候が異常すぎるのか？

2012.07.13
人間を創る

オペラばかりを聴いていたから、ついでに自分の持っている日本の声楽家のものも聴いてみた。聴いてると、これはもう声楽やったやらなかったというより、天性のものだと思った。歌をやるようになっているんだと思った。天才とは持って生まれたもの＋努力ではあるにしても。音楽は一人で聴くのがいいから曲をとめて、夜は主人と一緒にDVDを見た。面白いのは主人公というのは銃で撃たれても、毒を盛られても、矢が背中に突き刺さっても、腹を切られても絶対死なないと決まっていることだ。敵役も然り。物語の前半で死ぬなんてことは滅多にあるもんじゃない。しかしこれはあながち物語りだからとばかりも言えない。ヘミングウェイは作家になる前、なんとかいう戦争で、確か身体に百発くらいの銃弾を喰らっても生きていた。それこそ生かされていた、大きな力で。伊藤博文は総理になる前のことだが、あれも確かいっぱい斬られたかなんかなんだけど死ななかった。それなのに総理になって色々したら、今度は弾一発当たっただけで死んだ。こういうことはいくつもある。運命でしょ？って私は言う。水で死ぬ運命の者はコップ一杯の水でも死に、車で死ぬ運命の者は家で寝ていても車で死ぬ。私は子供の頃、母から聞かされたそんな言葉をまた思い出す。死は運命だ。だが、そこで死ななかったらあと何年、そこでまた死ななかったらまた何年、そういう運命もある。絶対に志半ばでは死なせられない、そういう生命もある。八切止夫なんかもそうだったかもしれない。だから死ぬはいいとして、プロセスは大切だ。滋賀県のいじめによる死が盛んに報道されている。私はとある時期、そういう子たち、またそういう子達の親と多く接したからついついいじめ報道を見てしまうのだが、いじめた者には勿論深刻な心の問題がある。弱い者をいじめてしまうように育てた親にも、いじめられたら死んでしまうような子供に育ててしまった親にも問題がある。いじめを認識していなかったと解答した教師達にも問題あり。ことに担任は、もはや教えの師とは言えない。死んでしまったから問題にされるということは沢山世の中にあるが、死んだ死ななかった以前に、一人一人が人間となっていく作業、自分の中に『人間を創る』ということをおろそかにしてきた歴史がそこに露呈されている。それにしても小沢グループにも困ったものだ。誰もさして期待していないにしても、政治家は国民一般大衆の上に立つ人達だ。相当に高い教育も受けて来ただろうに、『国民の生活が第一党』などという教養のかけらも感じられない党名。選挙に勝たねば意味が無いことは分かっても、政治家にも美学ってものくらいあるだろうに、美的センスのかけらもない。嗚呼！麗しき日本語はどこへ行ってしまったのか。

2012.07.13
ある男の愛と生涯

《鶴》はホロストフスキーのようなバリトンでないといけないということはないだろう。鮫島有美子のソプラノだって泣かせるには十分だ。《神よ平和を与えたまえ》は反対を思う。ミッロのソプラノにはしばし心を奪われるが、私はこれをバリトンで聴いてみたいと思った。が、どうも感動的な話がない。最近は無いものを探して時間を無駄に費やしている。しかしすっかり記憶の彼方に押しやられていたシューマンの歌曲に出会った。歌っていたのは日本人だったが、私が昔聞いたのはどこか知らない国の女性だった。その曲は偶然にすぎないけれど、あれから何回かは聴いた。けれど今聴くと、それは全く聴き覚えのない曲だった。　歌の命は　歌の命は聴く人の　心の色で変るもの湯の町エレジーという歌の一節にそんな歌詞があるけれども、心模様が違えば、それほどに音色も違うように感じられる。朔太郎は『詩が一番』と言い、詩贔屓の私は、それを即納得したが、文学だけに限定しなかったら、音楽が一番、と言ったかもしれない。そんな音楽だったとあの頃は思ったが。音楽・詩・絵画・・・中さんは何歳になったのかな～？あの日もそんなことを思った。あの日は、確か桜橋の近くで仕事があって、急にあの三角州みたいな通りに行きたくなったのだった。店内は変わらず、すべての椅子は黒板に向かい、勿論私語禁止テーブルで喋る人はなく、私が座ったと同時くらいに、チョークを持って女の子は黒板に向かった。《女の愛と生涯》そう書かれた。そしていつものように指揮者や演奏者の名前が書かれていったが、私はもうそこは見ていなかった。見ていてもすべて忘れた。私はあの日はなぜか天井ばかりを見ていた。目を閉じ、中さんとは何を語りあったんだったか、それを思い出そうとした。思い出そうとしてどっと哀しくなったのだった。人はいつまでも子供のままではいられない。曲が効果的に流れるのだ。私は中さんにさよならも言わなかったことを思い出した。言う必要はない人だったが、私的には言わなければならない人だった。毎日のように通っていた日々は、　まるで昨日のことのよう・・・でもあり　千年も前のことのよう・・・でもあった。あの頃の私はいつもなんでもそう思った。中さんとはある夏の日曜日の夕方、偶然、旭屋の三階で出くわした。その旭屋ももう今年はなくなってしまうとか。旭屋がなくなるのはこれで二度目だ。あの頃、そこは左手が詩のコーナーで、中ほどから右側が哲学書コーナーだったから、何年も出会わなかったのが不思議なくらいのもんだったが。私はとうに引っ越していたが、昔のように夜道を二時間は歩いた。中さんといるとバスには乗らず、夜道をえんえん歩くのが常だった。その日の別れ際、彼は連絡先を聞きたがったくせに、それをすぐに撤回した。いや、いい。いいよ。こうしてまた偶然会えることを信じて・・・うん！またどこかで偶然会う、その方が楽しい・・・・そう言って笑った。私はその時、中さんとはもう多分永久に出会わないんだろうと思った。そうしてそれは幻想を生きる彼に相応しいことだった。私はいつまでも十歳や十五歳の少女ではいられなかったし、翼はとうになかったし、いつまでも歌を歌ってあげるわけにもいかなかった。いくつかのレコードを手にする時、私は中さんを偲び、微笑む。中さんもきっとそうだ。もう何もかもを笑顔に包んで死んでいってもおかしくない年になった。中さんとは芸術の話、楽しい話、人生は愛だという話。そればかりだった。だから彼はいつも思い出に微笑んでいた筈だ。彼の苦悩は彼の顔に表れていたけれど。私はあの日、女の愛と生涯を、もしバリトン歌手が歌ったら、ある男の愛と生涯になるのだろうかと、意味不明の歌を聴きながらそんなことを思ったのだった。

2012.07.12
鉱石の夢

水・金・土と、四日の間に三日も大きな鉱石の夢を見た。背景はどれも皆違うが、解釈の仕方次第では背景も同じようなものだと思う。間をおかず三回も覚め際に光る石の夢を見たのだからこれは気になる。夢解釈本のお世話になるまでもなく、大きな鉱石の夢は財運の夢である。大きな鉱石を庭に置いている夢。大きな鉱石を運ぶ夢。いずれも吉夢である。今日の夢は晶洞だったのか、見たこともない位大きな水晶があってそれを手に取って持って帰ろうとする夢だ。しかも石の夢を見なかった木曜日に見た夢は植えた小さな木があっというまに商店街のアーケードにも達する夢で、これも吉夢だと思った。が・・・現実は甚だ厳しく、私は儲かりそうなことは何もしていないのだからどう解釈したものか。りこう様はどこに行かれたのだろう？また全国行脚みたいなことをやっておられるのか、夢解釈をうまく日記に書けない時はりこう様を思い出すが、あまり頼ってばかりはいけませんと叱咤されるが落ちか。さて、これをストレートに鉱石の話なのだと思ってみると、産地情報だ。各地に被害をもたらしたこの大雨で、またもや大岩がひっくり返ってくれたとか。。。。。気になるのは登場人物。会いに行けとのお報せかな～とも思う。気になる店にはこの間足を痛めて行けなかったし。

2012.07.07
匂いの源

線香の匂いのようだと思った。しかしどこから？鼻は悪くはないが、さりとて霊的にみて特に良いというわけでもないから匂いの源が分からない。が、どうも『唯物論者の宗教書』かららしいと分かった。『生かされて生きる』なんていう本は沢山ある。似非の多い世の中で、そんな言葉は聞き飽きてもいるし、パラパラとではあるがそういう本も読み飽きてはいるが少し気になって手に取ってみた。匂いはもうなかった。なんだろうな～、考える。匂わないかと思ったらまた匂う。なんだろう？私は久しく忘れていた長尾先生のことを思い出した。キッチンから出て狭い廊下を歩いていた時のことだ。なんと例えたらいいのか、この世のものではない、あれは天上からの香りだった。それを長尾先生からだと思ったのは、腕が全然上がらなくなった人にとくださったタオルからの香と同じだったからだが、長尾先生がいくら素晴らしい人でも、私にとってはしつこく勧める人に根負けして話を聞きに行ったというにすぎない人だったから疑問は残った。後日、相当に高い方と繋がっておられる方のみが素晴らしい芳香の持ち主である旨、どなただったか、とある霊能者さんは仰ったが、疑問は疑問のまま今に至っている。青森の三浦さんちで仏前の玉がずっと揺れ続け、研究所の畳の匂いが漂ってきたのは分かる。長尾先生と香りと同じようなことだ。しかし、この線香のような匂いは解せない。真言宗の本だからまた読んでみるかな。けれどどうせ読むならその隣の慈悲之宗教の方がいいような気がしないでもない。無我一念が通ずるような者は手がしびれるどころか痛くて我慢できなくなるくらいになる筈だが、西式合掌で無我一念をやってみればわかる。慈悲の心の深ければ・・・だ。とある会に行くとやたら手を洗わせることで宇宙の力とやらを感じさせようとしているが、そんなことをするよりは慈悲の心だと近頃は益々それを実感している次第。

2012.07.06
ソウルメイト？

魂の友。魂の仲間。そういう言葉が近年よく使われる。ツインソウルなる言葉もある。そういう言葉を聞く時、私はいつもかけがえのない幾人かの人達のことを考えるわけだが、一番感慨深く考えるのはやはり長い年月一緒に過ごした主人のことだ。仏教的に言えば前世でも前前世でも繋がっていたと思えるし、神道的に言えば未来永劫、どこか近くにいる存在なのだろうと思える。あげれば切が無いほど小さな不思議が沢山ある。そこにはあるパターンもある。それはこの世的ではないし、私の好きな生き方ではないから無視しているが、なるほど、宗教書によく書かれている通り、そうであれば全然違う人生だったのだとわかる。私がそれと気付いて、色んなことを話してみても馬耳東風。一年か二年か三年かして後追いをやるのだが、本人には自覚なし。昔、大切な時は幾度もあった。夢が楽しい夢にならなかったのは結局はあの性格のせいだとは知ってはいたが、私は「ニッポン人」の主人公が好きで、人の人生にはかかわりたくない人間だし、人生は皆自分の勝手だといつも言ってきたから、こちらはこちらで知らん顔のところも多いわけで、そのわりにこの共同生活はうまくいってきたから文句を言う筋合いもない。しかし、あの世に行ってもずっと一緒にいると言うあたりは鬱陶しい。この人生の傍らにずっと存在してくれたことには感謝してもしたりない気もするが、月も満ちればあとは欠けていくのみと言うと、「あれ見えへんだけでいっつも満月やー」と、幸せな人である。主人は今遅ればせの『薯童謠』を見ている。毎度毎度のことだ。そして私がなぜ『薯童謠』を嬉しがってみていたのかを今頃知るというわけだ。あの頃は本当に意味があった。今は東北のごく一部の人になら意味があるだろうか。主人は結局は意地のように見なかった『砂時計』を見『白夜』を見てチェ・ミンスに夢中になった。私は主人を知っているが、主人は存外私のことが判っていないと思う言動に時折行き当たるが、韓ドラもそうだったのかな？怪しいソウルメイトだ。岡田茂吉に疑念を抱いた子供の頃に怪しい者になる萌芽があったのかもしれない。

2012.07.06
消費税導入は国家破滅への道？

待ち時間20分なんていうのは何かするには中途半端すぎて、立ち読みは好きではないが某書店に立ち寄った。今どきの郊外店に、是非とも買いたくなるような本があるとも思えないからいい加減なまわり方である。と、小室直樹の著書が一冊目に入った。題名見ず。ここいらがまたいい加減。私は小室さんの本を読んだことがなかったが、とある若者達の間で小室さんは古い本から新しい本まで大人気だそうで、その訳を知りたかった頃があったことを思い出して手に取った。消費税の不公平はずっと前から言われていたことではあるが、その説明。それから・・・　消費税導入は国家破滅への道？　消費税をひとたび導入すれば、経済の大大大好転でもない限り廃止にはならない。どころか税率があがるばかりとなるのは目に見えているわけだが、はてさて、小室さんは何をどう書いているのか・・・残念！目次と最初の方をぱらりぱらり捲っただけで時間が来てしまった。読むに値する本だとしても、自分の書棚に入れたい本だとは思えず・・・どなたかの解説待ち。そうそう、小室さんは松岡正剛以上に博学で、しかも政経科だから、政治に感心ある若者に人気があるのだろうとは以前思ったことである。

2012.07.04
ヒットマン・リベンジ

　なんというしょむない映画。　制作費がもったいない。返却しておいてと頼まれたＤＶＤの盤面の上にチラリ白い紙が見えた。なんだろうと見たら、上記の文章二行。主人らしいや～、すぐこういうことするんだから。これは決してレンタル屋さんが悪いわけではありません。しかしどこの国の映画？などと気になって、大雨だし・・・興味津々の私です。大方アメリカのものか、韓国のものか、だろう。アメリカ映画駄作半分？韓国映画はほぼ全部駄作。ドラマものでも、一話一話の放映なら次回待ち遠しかった作品でも、一気ならとても見続けられないものは駄作である。しかし好みは人それぞれ。名作も駄作も、好き嫌いは人の勝手である。

2012.07.03
ケンタッキーフライドチキンの思い出

猫の為に時折鶏肉を買う。猫はチキンが好きで、今朝の食事もチキンである。チキン、ことにから揚げなんか見ると、私はいつもケンタッキーフライドチキンのことを思い出す。私は魚肉類はほとんど食べずに生きてきて、チキンも例外ではないが、ケンタッキーフライドチキンには一度だけ入ったことがある。まだ結婚したてでどこにでも遠出していた頃のこと。渋滞をやっと抜けたからか妙におなかがすいて、どこかの店に入ろうという話になった。こういう所だけはすぐ意気投合する二人だったが、入るのは大抵珈琲ショップである。しかしその日は国道沿いでもあったので気の利いた珈琲店なく、主人はフライドおじさんの店に入りたがった。私は鶏肉は食べないので、ヘンな所の食の好みの似ている主人が、本当にこういうものを食べられるのかどうか疑問だったが、チキンは食える　というので渋々ついて入ったのだ。私は飲み物だけたのんで、主人は手羽先をたのんだ。ところが運ばれてきたものを見て主人は息を飲んだ。でかい！いっぱいありすぎる！主人はおちょぼ口。おまけに少食。何を食べたかすぐわかるくらい口の周りを汚す人で、大きなものにかぶりつくのが大の苦手。よって手羽先を引き裂こうとした。私は気味悪くて目をそむけた。その途端、主人は悲鳴を上げた。びっくりして目を向けると、鳥が羽をひろげているみたいな姿で皿の上にのっているではないか。「生きてる！これ羽広がった！」生きてるわけはないっちゅうに。「これはチキンちゃう！これはダチョウや！」と、主人は蒼ざめた顔でそそくさと席を立った。今なら、ダチョウの効能少し知っているから、ダチョウってちょっといいらしいよ、などというところだが、私もジュース飲み残して店を出た。まーそういうわけでチキンは一口も食べずじまい。ケンタッキーにはそれ以来一度も行ったことがない。主人は今でもあそこの鳥はなんの鳥かわからん、などと怖がっている。そのくせフライドおじさんは大好きで、看板見ると喜んでいる。

2012.07.03
政治の迷走

政治の迷走なんて言葉はマスコミ造語であって、そもそも政治に迷走なんて言葉は可笑しいんだそうである。政治の迷走とは即ち経済の迷走。経済がうまくいっている時はどこが政権でもある程度は安定を示し、経済が低迷している時は、どこが政権をとっても政策がまずいと批判される。しかしその安定期に、国民の無関心をいいことに、後々重要となる法案を知らぬ間に通す？

2012.07.02
晴れのち・・・

昨日は美しい朝焼けであった。雲は細く幾重にも棚引き、輝くような陽射しがこの窓辺に届けられた。けれどようよう起きようとした頃には空は一転、やがて雨が降り出した。民主党政権のようだ。税収42兆というのが問題か。歳出96兆が問題か。42兆が問題なら、国は所得倍増計画でもぶち上げねばならない。消費税を8％にしたところで、10％にしたところで、それは焼け石に水というものだ。96兆が問題なら、それは切って切って切りまくらなければならない。福祉や年金や、研究開発費や、あれこれ助成金どころの話ではないだろう。そんな大断行が誰に出来る？極悪人になれる人物いず。もし人物いたとしても民主主義国家ではなれない。いずれにしても今日この社会この生活は借金漬け、虚構の上に成り立っている。少しの波ででも脆く崩れ去る砂上の楼閣だ。アセンションなんて、少数派がそういうことを言っている間は単なる現実逃避だが、大多数が目覚めるなら・・・？期待はやっぱりもうそこにしかないのかな～。また曇ってきた。蒲団は乾きそうもない。

2012.07.02

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