正しい祈り
弘法様の掛け軸とヨガナンダジの遺影の前に『祈り』の本をずっと置いている。研究所から贈与された本だが読む気にならず、せめてはと毎日目に入る所に置いているわけだが、それでも一向読む気にはならない。正しい祈り方を知っいてるからというだけでない、必ずや同じような体験談で埋め尽くされていると思うから心楽しまないのだ。活字で読む奇跡的体験談というのは、どこか宗教の布教活動に似ている。しかし昨日はとある外国人修行者の方のブログの『正しい祈り方』に思わず目を留めた。そこには『人間の永遠の探求』の一節が転載されていた。あまりに当たり前のことだから、特記するようなことでもないと昔読んだ時には思ったが、普通の社会生活の中でつく垢はすごいもんだな~と我ながら呆れた。たまには探求の書をひろげてみようかと思ったりした次第である。 確かに一部の人たちはまるで銀のスプーンを咥えて生まれてきたかのように全てに恵まれて見えますが、別の人たちは反対に、絶えず失敗や困難に付きまとわれているように見えます。このような人たちのどこに神の似姿があるのでしょうか?神の力は誰の内にもありますが、どうやってそれを掘り起こすかが問題なのです。私がそれについて経験した方法をもしあなたがたも実行すれば、あなた方も確実に自分の求める結果を手に入れることができるでしょう。あなたがたは、今まで何度も祈りが叶えられなかったことに失望しているかもしれませんが、信仰を失ってはなりません。祈りが叶えられるためにもっとも大切なことは、まず祈りの力に確信を持つことです。 あなたの祈りが叶えられなかった理由は、あなたが乞食のような態度で祈ったためかもしれません。またあなたは、天の父に子としての正当な要求として祈りうることは何かということも知らなければなりません。あなたがかりに全身全霊を込めて、「私に地球をください」と祈ったところで、それは聞きいれられないでしょう。なぜなら、物質的な願い事に関する祈りには全て限界があるからです。それは当然のことです。神は、気まぐれな欲望を満たしてやるためにご自分の掟を曲げるようなことはなさいません。祈りには正しい祈り方というものがあります。祈りを効果あらしめるための秘訣は、あなたの立場を乞食から神の子に変えることです。この神の子の意識で父に祈るとき、あなたの祈りには神の全能の力と英知が流れ込んでくるのです。