猫たちの獲物狩り
猫はなぜ生まれ、なぜ生きているんだろうか?生物は皆、子孫を残すを第一義としていると、小学校の先生は仰ったが本当だろうか?我が家で一番頭の良さそうなお茶目猫は夜になると出かける。そして何時間も帰って来ない。しかし帰ってきたからといって迂闊に入れてやることは出来ない。獲物を咥えているかどうかはなき声でわかるけれど、お茶目は賢いから、獲物を一旦口から離してからないたりする。時には咥えたまま網戸を爪でよじのぼり、小窓から呼んだりする。こういう時はどこで泣いているのかわからず、見つけるとつい開けてしまったりする。こちらは寝ぼけ眼だし、夜行性でもないから獲物がみえないのだ。捕まえられそうにもない時は寂しそうに帰って来て、元気のつくご馳走を要求する。そして食べ終えると意気揚々とでかける。まるで決戦前の戦士のようだ。ご馳走をたべてから出かけるのだから、狩りは食べる為ではなさそうで、獲物を待つあの辛抱強さはなんだろう。人間はとても真似できない。お茶目はねずみを捕まえる天才で、怠け者に見える茶々子は鳥を捕まえる名猫である。暖かくなると戸外から帰ってくる猫たちに、我が心臓はパクパクする。