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うつつなき 母の笑まひに似てゆるる 紺青ふかきあぢさゐの花 岡野弘彦 幼い頃に見た 母の笑顔を思い出す どこかぼんやりとして 儚げで ふと 思いをよそにうつせば たちどころに どこかに消えてしまいそうで 記憶の中の母は いつだって あの頃のまま 今の私よりも 遙かに若い このごろの日暮れおもえば 遠天を あじさいいろのふねながれゆく 浜田 到 幼い頃、紫陽花という花には 紅と蒼しかないと思っていた 面白みのない おおぶりの花なのだとばかり思いこんでいた けれど大人になった今 雨に打たれる紫陽花を見ていると 何と繊細な花なのだと思う 時と共に 美しく移り変わっていく 花言葉は「移り気」だなんて そんな無粋な言葉 一体誰が付けたのだろう 移り気などでは決してなく 私たち女性の一生と同じく 時と共に その美しさをましてゆくものなのだと思う 「あじさいいろ」 それにしても なんて素敵な言葉 夕まぐれ 天を仰げば 紫陽花色の舟が流れてゆくというのだ 時と共に忙しさは倍加し 考えるべきことも 傷つくことも 憤ることも多くなっていく けれどそんな中においても ふと天を見上げれば 淡く薄やかな あじさいいろのふねを 大空を遙かに漕ぎゆくものを感じとれる そんな女性になっていたいと思う お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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