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ひよきちわーるど

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2005.11.03
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カテゴリ:思い出の人

「人は平生の生活の中でも
 小さな別れの時の悲しさ、つらさをたびたび経験し、
 別れの時は心の準備をしてその辛さに堪えるが
 
 それにもかかわらず、もっと本格的な死の場合
 かえって人間は準備していない。

 思いきって準備したらどうかと気づいたからです。

 そして、それは今いる人たちに別れを惜しむことであり、
 自分の生きてきた世界にうしろ髪をひかれるようにして死んでいくことである。 
 死はそういう別れ方だと考えるようになりました。
 
 つまり、死の恐怖に堪える方法は死から強いて眼をそむけることでなく、
 日々の生活の中で小さな死の別れを繰り返して
 心の準備をしておくことであるということです。」

                          岸本英夫(死を見つめる心)






桃花さんとは 死後の生命について幾度となく話し合いました。

彼は

「もし、本当に死後の生命があったとしたら
 そして向こうの世界で、自分が淋しく思うようなことがあったら
 その時には大好きな人たちのことを思うことにします。」と

言っていました。







告別式の時の
まるで笑っておられるようなお顔を拝見して思ったのです。

今、桃花さんは
大好きな方々のことを思い出しているのだろうか、と。

だからこそ
そんなにも安らかなお顔をなさっているのだろうかと。














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Last updated  2016.01.01 22:12:01
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