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カテゴリ:思い出の人
寝室の天窓からお月さまが見えます。 数日前にも 娘と一緒にお月さまを見ておりました。 部屋の電気を全て消して 私たちに届くのは月の光だけ。 私は娘に言いました。 「いつかママが死んでも みいちゃんがここに座ってお月見をするときには ママもみいちゃんの隣に座って一緒に月を見るから。」 「姿は見えないけれど 心はいつもみいちゃんと一緒だからね。」 月の光を楽器の音色にたとえると 夫はフルートだと言い 私は琴の音だと言い そして娘は笛の音だという。 静かな光に照らされて 娘は 「何で月の光はこんなに優しいのかな。」と言う。 月を見ていると この世も そしてあの世も 実はひとつのものではないかとさえ思う。 逝ってしまった人はこの宇宙の中にとけ込んで 姿こそ見えないけれど 心は瞬時にそばに来てくれる。 一週間前のこの時間には まだあなたはこの世の人だった。 この時間、私は必死に駆けつけている途中であり 夫は家にとどまり あなたのことを祈っていた。 飛翔力いまだ持たぬか 七日目の 逝きし時刻に待てど来たらず 北沢郁子 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.01.01 21:42:06
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