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カテゴリ:故郷
潮騒の音を聞かなくなって どれくらい経つのでしょう。 波の音って本当によいですよね。 聞いているととても安心するんです。 今年のお正月、山陰地方に旅行に行ったのですが 宿泊したところが海のすぐそばだったんです。 「日本海だ!」と思って、自分の目でその海を見てみたかったのですが もう、夕暮れも迫っておりまして おまけに雪も降り続いておりましたのでね 1人で海を見に行くことができなかったんです。 夜中、確か2時か3時頃だったと思うのですが 夫が「眠られへん。」と言うんです。 まどろんで もうすぐ眠りの中に入れる・・・と思っていると ある音が一定のリズムで大きくなったり小さくなったりするらしいのです。 その音が気になって眠れないと言うのです。 それは波の音であり、海の上を吹く風の音だと夫に伝えたのですが 彼は波の音に慣れていないせいか、その音を夢うつつの中で聞きながら 飛行機が近付いてくる音のように感じ 怖くて眠れないというのです。 私など どんなに海が荒れていようと、波の音が激しかろうと その波の音を聞いているだけで安心し ぐっすりと眠りの中にはいることができるのです。 海の音と、自分の体内に組み込まれているリズムとが合致する・・・ そんな感覚なのです。 お互い、育ってきた環境でこうも違ってくるものかと思いました。 万一、新幹線の沿線近くで眠ろうものならば 今度は私が「地震が何回も何回も襲ってくる。」と言って 怖くて眠れないのだろうなと思うのです。 潮騒の音。 それは故郷の音。 記憶の底にとどまっている懐かしい音であり 深い揺りかごである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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