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ひよきちわーるど

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2006.01.28
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カテゴリ:思い出の人


自分でもうすうす気付いてはいたのですが
この「ひよわーるど」からお笑い系の日記がなくなっているのです。

もちろん以前に書いた日記は残っているのですが
この3ヶ月、ほとんど「お笑い系」を書いてないんですね。


この「ひよわーるど」は園芸のジャンルですから(一応)
花のことも書きますし、また家族のことを書いたりも致します。

基本的に様々なものを題材に書こうと思っておりますので
割と真面目な題材が続いた後には 息抜きの意味もありまして
必ずお笑い系のものを書くようにしておりました。




けれど、この数ヶ月全く書けないのです。
書こうとする気持ちすら湧いてきません。

と言いますか
「お笑い系」を書くということすら忘れておりました。



先日、ここ数年分の日記をざっと読み返してみまして
「あれ?私、笑えるものを書いてたのか。」と気付いたのです。






私は悔しいこと、悲しいこと、
そしてとても嬉しいことがあったときに限り
笑える日記を書いてみようかと思うタイプです。

ですから2003年初夏に 精神的に辛いことが起きました時でさえも
(おもてむきは)飄々として 
当時まだ幼かった甥のことを楽しく書いていたものです。





2003年初夏の頃のことも ようやく完全に振り切ることができました。
ようやっと、です。

2年9ヶ月ほどかかったことになります。





けれど

「よし!今度こそ完全復活やからな!」
「今後一切 このことで悲しむことはない。」と腕まくりをし

「これからやでえ!安心してや!」と 
直接逢って報告するべき人はもういないのです。





確かにね あの頃も今も 変わらず色々な出来事は起こり
嬉しいことも面白いことも私の身の回りに起きているのです。

以前の私でしたら
その多くの出来事の中からおもしろさをキャッチし
それらをどう文章にあらわそうかと わくわくしながら考えていたのです。





おもしろさをキャッチするだけのアンテナが
今の私には無いのかなと思うわけです。





2年半前の時は 悲しい思いをしながらでも
それでも「負けへんからな。」と
自分を苦しめるものに対し宣戦布告することもできたのですが

今回は 内に隠し持っていたはずのそのつよささえ
もぎ取られた思いです。





けれど無理はしません。

いつか時間が過ぎてゆけば
元の私に戻ることもあるでしょう。







生死の問題と信仰の問題は おそらくは私自身の核を成すものであり
このことについて真剣に議論した友人のことを
忘れられるわけがないのです。

何年経ったとしても。





桃花さんがお亡くなりになって3ヶ月。

私ね、「ありがとう」を伝えていなかったんです。



改めて「ありがとう」と伝えることによって
身近に迫っている死を再確認せざるをえないわけで
それが辛かった。





頭では分かっていたんです。

ここはホスピスなのですから生還はあり得ないって。

でも心の何処かで認めたくなかった。






とうとう
桃花さんへの「ありがとう」を伝えられないまま
時が過ぎてしまいました。

私がきちんと「ありがとう」を伝えられなかったと言いますのに
桃花さんはね ちゃんと伝えて下さったのです。





あの日 彼のお葬式も終わりに近づき
「Amazing Grace」の流れる中 出棺の時間が迫っていました。

・・・桃花さんを乗せた車が視界から消えてしまったとき
彼の元同僚だった方が私たち夫婦のそばに来て下さいまして
こう話して下さったのです。

「桃花さんは 『ひよきちさんたちが心配して
 いろんなことを話してくれた、
 それがとても嬉しかった』と言ってましたよ」と。





正直言って参ったな・・・と思いました。

元同僚を通して 
彼は最後のメッセージを伝えてくれたのだと思いました。



それなのに私は「ありがとう」の一言を言うことができなかった。








今になって気付くのですが 私たち夫婦のもとには
桃花さんの写真も手書きの文字も何も残っていないのです。

あるのは 思い出の中の彼の姿だけ。







2年半前と違って「負けへん」と挑みかかるものも無く
日々の生活の中から
面白いものをキャッチできるだけのアンテナもなくしてしまい

ちょっと途方に暮れている今のひよきちです。











けれど 頑張るよ。

見ててね。















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Last updated  2015.12.10 11:06:32
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