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ひよきちわーるど

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2006.03.28
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カテゴリ:思い出の人

先日家族と一緒に昼食を摂ろうとお店に入りましたとき
忘れられない出来事がありました。

お店の方がメニューを持ってきて下さったのですが
そのお店の方を見るなり、動けなくなってしまったのです。


桃花さんにとてもよく似ていらしたのです。
表情も声も 雰囲気までも。




そのお店の方が少しいぶかしげなお顔で私をご覧になり
そこで初めて私は
その方のお顔を不躾にも凝視していた自分に気付いたのです。

そんな不作法なことを自分がしていることに気付かぬほど
私はただその方のお顔を見ていたのでした。





桃花さんがお亡くなりになって もう5ヶ月です。

以前のように「桃花さんに連絡しなければ」と
思うことも少なくなってきました。

私自身、ようやく現実を
受け入れられるようになってきたのかなと思うのです。





先日ね、車を運転しておりましたとき
視界の端に白い椿が入ってきたのです。

え?と思い
もう一度その椿の花を確認致しました。




この晩春の頃、確かにその白い椿は咲いていました。
何だかとても嬉しかった。

白い椿って 春先のほんの短い期間にしか咲きませんでしょう?
ですから4月に入ったこの頃ともなりますと
もう白い椿に出逢うこともないのだな・・・と
淋しく思っていたところだったのです。




私にとりまして 白い椿は桃花さんの象徴なのです。
少し俯き加減に はにかむように咲いている。




この時期になりまして白い椿を見つけましたとき
何だか まだこの世に桃花さんがいて下さるように思いまして
元気が出てきたのです。

何だか心がしゃんとして安心したのです。





おそらくは心から安心したのでしょうね。

帰りの車の中で私、この「ひよわーるど」用に
お笑い日記の文章を考え始めていたのです。

5ヶ月ぶりに。




「お笑い日記」は
自分の心が安定しておりませんと全く出てきませんで
桃花さんがお亡くなりになりましてからというもの
そんな楽しい文章なんて全く浮かばなくなっておりました。

気力がわかなかったのです。
お笑い日記の存在すら忘れておりました。




またそういう日記は 
ある程度シニカルな気持ちがありませんと書けないのですね。

そんな気持ちなど ここ数ヶ月自分の中にありませんで
ただ自分の気持ちを立て直すことに必死だったのです。





時折この楽天にログインし
桃花さんに頂いたメールを拝見致します。

4年前のちょうど今頃の季節
私と夫は初めて桃花さんにお会いしたのでした。


私、最初の頃は 桃花さんのこと
20代の女性の方だとばかり思っていたのです。

ですので 初めて桃花さんとお電話でお話しましたとき
「桃花さんのお父さまでいらっしゃいますか?」と
言ってしまいそうになったのです。

今ではそれさえも楽しい思い出の一つです。





遺して下さったメールを1通1通拝見しますとき
桃花さんはひよのことを いつも前を向いて歩き続ける人間だと 
そう思って下さっていたのだろうかと思うのです。

そういう言葉をいくつも遺して下さっています。




確かに桃花さんはこの世からいなくなってしまわれましたが
桃花さんの心を感じるものは
たくさんたくさん遺されていると思うのです。





時折 その白い椿の咲く道を
車で通り抜けます。

白椿のそばに佇み
桃花さんが励まして下さっているように思うのです。






夫ともよく話します。


これから様々なことが起きてくるだろうけれど

私たちがただまっすぐに生きてさえいれば

桃花さんの心は 
いつも私たちのそばにいて下さるのではないか、と。











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Last updated  2015.10.28 15:18:18
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