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ひよきちわーるど

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2006.04.08
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カテゴリ:この国の行方

人前で発表せねばならないことがありまして
ここ2週間ほどいろいろな資料に囲まれていました。

自宅には私専用の机がないものですから
どうしても夫の机を借りることになってしまいます。

今、ふと机の上を見ましたら・・・
すごいことになっております(笑)。

右にも左にも後ろにも本や資料がうずたかく積まれておりまして
それらのものに囲まれつつ 
ただ今、パソコンに向かっているという状況なのです。

○○に関する資料は一昨日読んだから確かこの辺だな・・・などと
たくさん積み重なり今にも倒れ落ちそうな本の中からさっと1冊抜き取り 
抜き取り損なってドドドドと雪崩に遭っております。

こんなことになるくらいなら
最初からきちんと本棚の中におさめればよいものを
そういうところには考えを及ぼすことをせず

「本を抜くときのスピードが遅かったかな。」などと
見当違いの反省を致しております。






学生時代に先輩から有り難いアドバイスを受けたことがあります。

「人前で話すときには自分が感動したことを話せ」と。

出来事ですとか、数値ですとかそういうものよりも
自分の生の感動を伝えるように、とアドバイスして頂いたのです。

このことは私にとりまして大変有り難いことでした。





今回の発表も 
相手の方々が50代から70代の女性の方々ばかりでしたから

40歳になったばかりのひよこが一体何をどう話せばよいのだ?と
困惑しましたのも事実なのです。

とにかく資料を全て読み、関連する本を読みました。
それらに目を通した上で 自分はどう思ったのか、
何を訴えたいのかということを中心にまとめたのです。





時間は15分にも満たない短い時間ではありましたけれど
終わりました後 おばさま方が私のそばに来て下さり
「ようわかったで。」と、
「めっちゃ感動したわ。」と言って下さったのです。

そのお言葉がとてもとても嬉しかった。









・・・平和について考えますとき
専業主婦でしかない自分に一体何ができるのだろうと
暗澹たる気持ちになることがあります。

こんな身体では
今更教育の現場に戻ることも出来ないのです。

もしも自分が、今でも教育の現場にいたとしましたら
幼い子どもたちにどれほど多くのことを伝えられるだろうと思うのです。






そういうことを夫に話してみました。

そうしましたら 夫は
「みゆきがおるやん。」と言ってくれました。



家庭の中において 
私たち夫婦が政治のこと、平和のことについて語り合うのを
我が子はじっと聞いているでしょうし
やがてそれらのことを血肉としてくれるのではないかと思うのです。

難しいことは分からないでしょう。

けれど私たちの背中を見て
何かを感じてくれることと思うのです。







娘に遺すのは教育、信仰、そして平和への思いです。

財産などはどうでもよいことです。
精神的な財産をこそ我が子に伝え遺していきたいと思います。

今、夫や私が胸に抱えている思いを
自分の今いる場所で自分にできることを果たす姿を
数十年後の娘にそのまま伝えていきたいと思います。






「我が思い」を我が子に そして孫に。

その裾野は 
一体どれほどの拡がりをもつことだろうと思うのです。









昨年の春 かつての教え子が私と同じ教育の道に進みました。

私自身、教育の現場におりました頃はただただ夢中で
今から思いますと本当に未熟なこの自分が
子ども達のために一体どれほどのことが出来たのだろうかと
後悔することばかりなのです。

あの頃の子ども達に そして保護者の皆様方に
改めて感謝の思いでいっぱいになるのです。




・・・そんな中、担任した子ども達でした。

そのなかの1人の女の子が
昨年の春、教育の道に進んだというのです。

試験の面接の時に
「○○先生のような先生になりたい」と言って
ひよきちの名を言って下さったとのこと。



・・・・そのことを聞きましたとき
本当に涙の出る思いでした。

私自身、失敗ばかりの日々で
子ども達に本当に申し訳なかったと
今思いましても辛くなるばかりなのです。

ですので、この「ひよわーるど」におきましても
この日記を4年半続けているにもかかわらず
その当時のことをほとんど書き残していないのです。




失敗ばかりの日々であったとしても
未熟者は未熟者なりに必死でした。

もしかしましたら その必死の姿を
幼い子ども達は見ていてくれたのだろうか・・・と思うのです。







教育の場におきましても そして家庭でも
次代を担う子ども達に
多くのことを語り残していく必要性を感じます。

1人1人が心を込めて語りかけるとき
その思いはどのような形として子ども達の中に残っていくのか
それは分かりません。

けれど 
いつかは必ず実を結んでいくものと思います。









私たちの世代から次の世代へ

そしてさらに次の世代へ。




その裾野のひろがりを思いますとき
つよく豊かなものが胸にひろがります。


そして
私たち1人1人の語り継いでいくべき責任をも感じるのです。













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Last updated  2015.10.27 09:33:37
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