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ひよきちわーるど

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2006.09.11
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カテゴリ:お料理


体調の思わしくないときに
私の必ず作るものがあります。

それは鯛でおだしをとったおみそ汁。



鯛を45分ほどお鍋でコトコト煮ましてね
そこにお葱や葉物を入れるのです。
最後にニンニクを漬け込んだお味噌を溶かし入れて出来上がり。

鯛のおだしは身体にとても優しく
弱り切った体を優しく包んでくれます。

実家の母も体の強くない人でありましたから
体調の悪いときにはいつも鯛のおみそ汁を作っていました。





4年前に亡くなった祖母所有の本が
今、私の自宅の本棚にあります。
全て食物関連の本です。

祖母も、食に対して厳しい人でして
身体の弱かった私に様々なことを教えてくれました。

「食べ物を薬だと思って食べなさい。」と。





小学校に入学したばかりの頃など
毎朝高麗人参茶を飲んで登校していたのですが
この人参茶にしましても祖母のすすめてくれたものでした。

また苦い苦いはぶ茶も(笑)
祖母のすすめてくれたものです。

おかげで幼い頃の私は
糖分のたっぷり含まれたジュースなどを摂ることもなく
ひたすら苦いはぶ茶を摂り続けていたものでした。

身体がすくすくと伸びようとしていました時期に
有害な添加物等を摂らずにすみましたのも
祖母のおかげだと感謝しております。






娘に母乳をあげていましたころ
ふと「怖ろしい」と思ったことがありました。

自分の摂ったものが全て
私の母乳を通し、この子に伝わってしまうのだと。

いい加減なもの、自分の好みの偏ったものなど
摂っていてはいけないと痛感致しました。
それが母としての責任だと。






今日は大きめの鯛を買ってきまして
いつもより長い時間、お鍋の中でコトコト煮ました。

台所に良い香りがただよってきます。




食卓におみそ汁を並べますと
テーブルはたちまちのうちに湯気でいっぱいに。

そのふわふわほんわり広がる湯気の向こうで
娘が笑います。


「お母さんの作ってくれるごはんが好き。」と。





本当はね、娘のために
ずっとずっとごはんを作り続けてあげたいのです。

そう、娘がおばあちゃんになっても。


いつか娘が年を取り寝たきりになったときにも
「さあ、いっぱい食べなさい。」と
ごはんを作ってあげたいのです。

そういう思いを胸に
今日も家族のために食事を作ります。






いつか私もこの世の者ではなくなるでしょう。

娘が私のことを思い出すとき
私の面影と一緒に
この湯気のいっぱい立った食卓を思い出してほしいと思います。











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Last updated  2015.10.02 21:38:12
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