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ひよきちわーるど

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2006.09.12
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カテゴリ:茶道

今日は朝からお茶のお稽古です。
昨夜は遅くまで天満宮のお祭りに行っておりましたので
我が家のみゆきち、時間通りに起きることが出来るでしょうか(涙)。

お稽古に行きます時にひとつ、楽しみがあるのです。
それは先生方のお着物の柄を拝見するということ。
季節の柄を拝見しますとなんだかほっとするのですね。




私自身、今はアトピーの症状もかなり落ち着いておりまして
おかげさまで完治と言いましても良い状態です。

・・・思えば先月9月の中旬が最も大変な時期でした。
寝ているときにも、起きているときにも強烈な痒みに悩まされ
常に無意識に掻いているものですから至るところ血が滲んでいたのですね。

血が滲んでとても痛いはずなのに
それでも掻かずにはいられなかったのです。
掻き壊すことにより皮膚は傷み、色素沈着を起こしてしまう。
それが全身に広がりつつある状態でした。





そんな時に参加したお茶のお稽古でした。

色素沈着がひどかったものですから
本当ならばどなたにもお逢いしたくなく
お稽古にも、ハイネック、長袖で出席致しました。




・・・・ふと先生のお着物の柄に目がとまり
秋の草々の柄に心が和み、ほっと致しました。
床の間の可憐な秋の花にも勇気づけられました。

こうしてお茶のお稽古に参加しています時にも
自身の日常に視点を戻せば、
これから自分の身体がどのようになっていくか全く分からぬ不安
この痒みと色素沈着とが全身に広がる不安。

いてもたってもいられない気持ちでした。






そんな中でも 不思議ですね。
ひとたびお茶の世界に身を置きますと
心がしゃんとなり背筋が伸びてゆくのです。

季節の移ろいを感じ取り、
それを身に纏うお着物にそして床の間に表現するということは
感性が豊かでなければ出来ないことではないかと思いました。




そして(これから先書きますことは全くの私見ですが)
その感性の豊かさをお茶の世界にのみ役立たせるのではなく
まわりの方々に及ぼしていくところに
本来の素晴らしさがあるのではないかと思いました。



季節の移ろいに気付く深い感受性を
身に纏う衣服、部屋のしつらいのみにとどめるのではなく

今、お茶席に座っている一人一人
何か悲しいことはないだろうか、辛いことはないのかと
(言葉には直接出さずとも)
その方々の心をくみながらのお茶でありたいと思いました。





実際、1ヶ月前の私は心身共にひどい状態でお稽古に参加しており
そんな中、先生の優しいお顔に表情に
どれだけほっとさせていただいたか分からないのです。

寝ても覚めても悩みきっていた私も
そのお茶の時間だけは平常の自分に戻ることが出来ました。






お茶の世界ですと多くの約束事、手順
その他様々なことがあるでしょうけれど
それらを学んでいくと同時に

まわりの方々に対し 今どんな精神状態で出席なさっているのか
辛く悲しい思いはしていないか

温かな想像力を広げていける自分でありたいと思いました。














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Last updated  2015.10.02 21:37:59
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