798339 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ひよきちわーるど

ひよきちわーるど

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2006.09.19
XML
カテゴリ:生きていくこと


先日、本当に久しぶりに「星落秋風五丈原」を聴きました。
この歌は思い出のある曲なのです。

幼い頃、家の中によく流れており
父がよく口ずさんでおりました。

その他「大楠公」や「ああ黎明は近づけり」
「武田節」も子ども心に大好きでした。




・・・大学時代 友人が三国志について訊いてきましてね
登場人物では一体誰が好きなのかと。

しばらく考えましたあと 私は「関羽が好き」と答えました。
友人は「私は劉備の優しさが好きだ」と。

友人は当時女子寮の寮長をしておりまして
外見もちゃきちゃきとした感じの人でしたので

その「劉備が好き」という言葉は意外なようにも思われ
それだけに深く印象に残ったのでした。




今、三国志を開きますと 当時の大学の様子や
一緒にいた友人の笑顔、その時身に纏っていた洋服の柄

・・・今ではすっかり記憶の底に沈んでいる様々なものが
再び懐かしくよみがえってくるのです。




今日はとりとめもなく
大学時代・・八王子での思い出を書いていくことに致しましょう。

八王子のキャンパスは樹々の葉も少しずつ色づき
美しい時期を迎える頃でしょうか。

もう既に大学祭は終わっておりまして
これから一気に秋も深まって参ります。



八王子って本当に寒いのですよね(笑)。
都心と比べますとかなり気温の差があるのではないでしょうか。

特に八王子駅付近はそうでもないのですけれど
大学のある付近に参りますと もう途端に冷え込みましてね
東北出身の友人が「ここは東北と一緒だ!」と叫んでおりました(笑)。




八王子の夕焼けって 少し紫がかっていた記憶がございますが
やはりそうなのでしょうか。

女子寮歌の歌詞の中に
「紫染まる山の端にいつか星降る冬の空」とありましてね
その言葉の美しさとともに、夕焼けの様子も深く残っています。




大学内は武蔵野の面影を残しておりまして
まことに美しいところでございました。

もう少し秋も深まりますと 樹々の葉が風にのって散っていくのですね。
音をたてて。

上を見上げますと高い高い空が広がり
その蒼さも淡いものになっていきます。





八王子市内の甲州街道を行きますと
道の両側に大きな銀杏の木が並んでおりました。

地名の記憶も朧になって参りましたが
・・・確か千人町辺りでしたでしょうか
その辺りから高尾駅の前まで ずっと銀杏並木が続くのですね。

この季節になり、銀杏の色づく頃となりますと
甲州街道は輝く色に包まれます。

その中を 私は一人バスに揺られ家路についていたものでした。






この秋、本来ならば大学の同窓会が行われるはずなのですが
そしてその同窓会を夫も私も心待ちにしていたのですけれど
いまだ会のお知らせが届かないのです。

大学のホームページにアクセスし、情報を集めてみましても
同窓会の詳細はまだ決まっていないとのこと。

もしかしましたら 今年はもう開催されないのかもしれません。
まことに残念に思いますが大学の方針に従うしかなさそうです。






今から22年前の春、18歳になったばかりの私は八王子駅に降り立ち
それこそ右も左も分からず大きな荷物を抱え
改札口のところに立ちつくしていました。

大学内の寮までタクシーに乗っていったのか
それともバスに乗っていったのか
今となりましては記憶も定かではありません。




春のまだ浅い時期でして
大学内の桜の蕾もまだ固いままでした。

確かに春は来ていたのでしょうけれど
木々の芽吹きには未だ遠く

大学の正門から寮までの長い道の途中 目にしますのは
冬枯れの木々ばかりでした。






八王子。

私にとりまして忘れ得ぬ思い出の地です。
第2の故郷とも思う地です。





・・・やがて冬枯れの木々は芽吹き 豊かな葉を茂らせ
大学内は美しい桜の苑となることを

そして大学での数々の出逢いが
その後の私の人生を大きく変えることを


その時の私―――――
故郷を遠く離れ不安を抱えていた18歳の私は
まだ知らずにいたのでした。













お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2015.10.01 21:58:51
コメント(6) | コメントを書く
[生きていくこと] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X