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ひよきちわーるど

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2006.10.09
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カテゴリ:生きていくこと


結婚当初から お仲人さんにはたくさんのことを教えていただきました。

まず新婚1ヶ月間は決して同じメニューを食卓に出さぬこと(驚)。
結婚して1ヶ月間、毎日違うメニューを作るのですから
お料理の本と首っ引きになったことを覚えています。


ここ関西の気質を知りたければ「播磨灘物語」を読みなさいとも言われました。
そこで早速書店に行きましてその本を購入。
その内容の深さに今では宝物ともなった本です。


そしてA.トインビーを読みなさいとも。
これもまた書店に行きまして読みましたけれども
ちんぷんかんぷん(笑)。

お仲人さんに「トインビーが何を言いたいのかわかりません。」と申しましてね
「翻訳した人がまずいのでしょうか」などと
今にして思えば空恐ろしいことを言ってしまったのですが(笑)

お仲人さん曰く「何回読んだ?」
私はけろっとした口調で「1回です」と答えましたところ

「1回読んだだけで理解しようと思うこと自体間違っている。」
と言われちゃいました。 えへへ、ごもっとも(^_^;)




トインビーのお母様は 彼が幼少の頃
毎晩ベッドの中で歴史についてのお話をしていたのだそうです。

そこに 彼が偉大な歴史学者となった種が
蒔かれていたのではないかと思います。



彼の言葉のなかで最も心に残りましたのが「辞世の詩」です。

ここに彼の最後の言葉を掲げます。







     世を去るにあたって 辞世の詩


この世はたえて空にもならず、静かにもならぬ闘技場だ。
闘技者と観衆はすばやく交替する。
彼らは来ては去るが、演技は続いていく。
私は熱心な参加者で、鋭い観察者だった。

私は人間がますます力強く、ますます無力に
ますます荒々しく、ますます錯乱してゆくのを見てきた。
なんという因果を人間は自らのために蓄えているのだろう?

私はその劇の結末を、いや、今進行の痛ましいこの幕の終わりさえ
見るまで生きられないだろう。
私の死んだ後に何が起こるか気がかりだ。

私は 若い世代とまだ生まれてこない次の後継ぎを手探りする。

まもなく私は立ち去るだろう。
だが後代への関心は残るだろう。
それ人類と共にながらえるだろう。

なぜならそれは未来の全世代を包括するからだ。




A.トインビー













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Last updated  2015.09.16 13:11:27
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