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カテゴリ:生きていくこと
結婚当初から お仲人さんにはたくさんのことを教えていただきました。 まず新婚1ヶ月間は決して同じメニューを食卓に出さぬこと(驚)。 結婚して1ヶ月間、毎日違うメニューを作るのですから お料理の本と首っ引きになったことを覚えています。 ここ関西の気質を知りたければ「播磨灘物語」を読みなさいとも言われました。 そこで早速書店に行きましてその本を購入。 その内容の深さに今では宝物ともなった本です。 そしてA.トインビーを読みなさいとも。 これもまた書店に行きまして読みましたけれども ちんぷんかんぷん(笑)。 お仲人さんに「トインビーが何を言いたいのかわかりません。」と申しましてね 「翻訳した人がまずいのでしょうか」などと 今にして思えば空恐ろしいことを言ってしまったのですが(笑) お仲人さん曰く「何回読んだ?」 私はけろっとした口調で「1回です」と答えましたところ 「1回読んだだけで理解しようと思うこと自体間違っている。」 と言われちゃいました。 えへへ、ごもっとも(^_^;) トインビーのお母様は 彼が幼少の頃 毎晩ベッドの中で歴史についてのお話をしていたのだそうです。 そこに 彼が偉大な歴史学者となった種が 蒔かれていたのではないかと思います。 彼の言葉のなかで最も心に残りましたのが「辞世の詩」です。 ここに彼の最後の言葉を掲げます。 世を去るにあたって 辞世の詩 この世はたえて空にもならず、静かにもならぬ闘技場だ。 闘技者と観衆はすばやく交替する。 彼らは来ては去るが、演技は続いていく。 私は熱心な参加者で、鋭い観察者だった。 私は人間がますます力強く、ますます無力に ますます荒々しく、ますます錯乱してゆくのを見てきた。 なんという因果を人間は自らのために蓄えているのだろう? 私はその劇の結末を、いや、今進行の痛ましいこの幕の終わりさえ 見るまで生きられないだろう。 私の死んだ後に何が起こるか気がかりだ。 私は 若い世代とまだ生まれてこない次の後継ぎを手探りする。 まもなく私は立ち去るだろう。 だが後代への関心は残るだろう。 それ人類と共にながらえるだろう。 なぜならそれは未来の全世代を包括するからだ。 A.トインビー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.09.16 13:11:27
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