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ひよきちわーるど

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2006.11.09
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カテゴリ:茶道

先日この日記に書きましたお茶についての話の続きですけれども
先生に今の自分の気持ちを正直にお伝えしたのですね。

一主婦に過ぎない自分に多くの時間と金額をかけることは
おそらくはできませんということを。



そうしましたら先生は笑顔で仰ったのです。

ひよと同じ考えの方々はたくさんいらして
その方々のために月に2度だけお稽古をするコースもあるとのこと。

そしてまたお月謝という形ではなく、一度のお稽古で必要な費用は数百円(!)とのこと。
私、お稽古代といいましたら万単位のものを考えていましただけに
「え?」と思ってしまいました。

そしてまた「月に2度だけ」というのも有り難く思われました。
家事、仕事、その他諸々の雑事のことを考えましたら
週一回のリズムでは少し辛いものがあったのです。




先生とお話ししまして
週に1回の本格的なお稽古につきましては私の娘がお世話になることとなり
月に2度だけの略式のお稽古につきましては私がお世話になることとなりました。

娘はこれから週に1度先生のご自宅にまで伺い
全て一から教えて頂くことになります。

私と娘は 一家の大黒柱であるパパに
「ありがとうございます。お稽古に通わせて頂きます」とお礼を申しました。





その略式のお稽古が昨日ありました。
行ってみますとそのほとんどが50代の方々ばかり。
和気あいあいとした楽しいお稽古でした。

お点前を皆様にほめて頂き嬉しいやら恥ずかしくなるやら・・でしたけれども
ひとつだけ思いあたったことがありました。

お茶とバレエと(上手くいえませんが)・・・共通点があるように思えたのです。
その共通するところもひとつだけではなく、いくつもあるように思えました。

未だ考えはまとまっていないのですが
まとまらないままここに書き留めてみることに致します。




正座ひとつとってみましても 
背筋をどう伸ばせば人様に不愉快な思いをさせずにすむか
そしてまた長時間美しい姿勢を保つことができるか
身体が勝手に反応してくれるのですね。

腕の伸ばし方をとってみましても無駄な労力を使うことなしに
最小の動きで済ませることができます。

身体の動きという部分だけでも もしかしたら
バレエの影響は大きいのではないかと思いました。




そしてまたバレエもお茶も非日常の部分があります。
非日常ではあるけれども 決して「自分」を離れてはいない。

これは私個人の勝手な考え方ではあるのですが
自分の中にある「美を愛する心」「和を愛する心」をくみ出して表現するのが
バレエの世界でありお茶の世界ではないだろうかと。




バレエですと 舞台の袖ではどんなに不安を抱えていましても
いったん舞台にでますと晴れやかな表情を致します。 

そう、忘れもしません。
6年前 自分の踊りが完全でないまま当日を迎えまして
本番直前に先生に泣きそうな顔でご相談したのですね。

フィナーレを迎える場面で
どうしても他の人とぶつかりそうになっていたのです。

レッスン場と本番の舞台とでは微妙に広さが違うわけでして
どこをどんなに気をつけていましてもぶつかっていたわけですね。



本番直前 バーのそばでストレッチをなさっていた先生は柔らかな笑顔で
「あなたが出る場面は舞踏会でしょう?
 舞踏会なんだから華やかに美しく、楽しくね。」と。

・・・先生のお言葉を伺い 
それまで成功するか失敗するかということばかり気になっていた自分を
恥ずかしく思いました。



仮にぶつかってしまったとしましても 
そこが舞踏会であるならば本来どう対処するだろうかと考えました。

ぶつかったとしましても 
「失礼」と軽やかな笑顔で挨拶するのではないか・・・と。

案の定 本番でも危うくぶつかりそうになりましたけれども
ぶつかりそうになりました瞬間 身体をふわっと退き腕を軽くしならせ
何事もなかったように踊り続けることができました。




・・・バレエのことを思い出しますときには
先生の「楽しくね」のお言葉が響きます。

確かに非日常ではあるのですが・・
何て言うのかな、非日常の空間を作り出しながらも
自分の中に秘めている「世界」を出すのですね。
上手くいえませんね(笑)。




ついさっきまで バーのそばで携帯のストラップのことで盛り上がっていたお友達も
いったん踊り始めると 先程とは全く違う表情を見せるのです。
その瞬間が好きでした。


お茶の世界にしましても 先程までお菓子のことで盛り上がっていた方々も
(私なー、お干菓子は○○のが好きやねんー。などと(笑))
お稽古が始まりますと瞬時に表情が変わります。

そしてともにひとつの空間を作っていくという感覚が好きなのです。






私も娘も新たにスタートラインに立ったばかり。

これからの長い年月 お茶のお稽古は
私たち親子にどういう世界を見せてくれるのでしょう。

















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Last updated  2015.09.05 23:05:26
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