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ひよきちわーるど

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2007.01.07
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カテゴリ:思い出の人



今日、大阪の病院にまで行って参りました。梅田駅すぐ近くの病院です。
駅から病院までは徒歩で。小雨降る中を傘もささずに歩きました。

病院での用事を終え、駅の構内に入ろうとしましたとき
懐かしい、かなしい光景を目に致しました。

そう、大阪駅「桜橋口」。
夫と桃花さんと私と、3人でいつも待ち合わせていた場所です。

桃花さんはいつもマスクをしてあのコインロッカーの前で待っていて下さいました。
ふと右側に視線を移せば、3人で一緒にお茶を飲んだ喫茶店。
あの頃と少しも変わらぬたたずまいでした。




・・・かつて桃花さんの立っていらしたロッカーの前に
今日、ほんの少しの時間 立ってみました。

駅の構内は多くの人でごったがえし、皆思うまま足早に歩いています。
私の隣にも(おそらく人と待ち合わせをしているのでしょう)たくさんの人が人待ち顔で立っていました。



馬鹿ですね。
桃花さんが立っていらした場所に他の人が立っていたりすると
「そこは桃花さんの場所だ!」と心の中で怒っている自分がいたりするのです。

・・・苦笑いとともに眼を拭き 切符を手に改札口へ。






桃花さんがお亡くなりになりましてから この「ひよわーるど」も変わりました。
そう、表面的にはさほど変わっていないのかもしれませんが
日記を書く自分の心模様が少しずつ変わってきているのです。

以前は、このひよわーるどを読んで下さる方々のことがずっと心にありました。
もちろん今もあります。けれど、何かが少し違うのです。

・・・うまく言えませんね(笑)。

読んで下さる方々のことは心にありますけれども
今は 自分の心の記録をこのスペースに書き留めるという意味合いの方が
より大きいように思うのです。





全速力で駆けていった桃花さんのことを思いますとき
私もまた自分の人生を駆けていかなければならないことを痛感致します。
誰人たりとも、限りある時間との闘いだと思ったのです。

自分の思ったこと、考えたこと、行ったこと
それらは全て自身の内部に積み重なっていくわけですけれども
そのほんの少しの欠片だけでも この「ひよわーるど」に書き残しておきたいと思ったのです。







私たち人間の意識は一瞬一瞬変わっていくわけではありますが
その心の色もまた瞬間瞬間で変わっていくと思うのですね。

一日を終え床に入りますとき
今日、自分の心は何色に彩られたのだろうと思うのです。

染め上げられた心の色は自身の内部に積み重なってゆき
一生をかけて やがては一枚の衣となっていくのではないだろうかと。

短い生であれ 長い生であれ
人はその生を織り続けていくものだと思うのです。





そのことを思いましたら
何を行うにしましても そしてまた何を書くにしましても心を込めていきたいと思いました。

私はここにいる、と。
ここで生きている、と自分の生を確かめながら
その思いを書きとめておきたいと思ったのです。

それはもしかしましたら 祈りにも似た気持ちなのかもしれません。






私の今生は 一体どのような色で染め上げられるものでしょう。
そしてどのような衣を織り上げていくのでしょう。

今生での生を終え次の世に生まれおちるとしましても
彼の地でまた自分の生を積み重ねていくわけです。

その気の遠くなるほどの作業を
ずっと続けていくのだと思います。

そしてそれは おそらくは最終地など無く
どこにも辿り着くことなどできないのではないかと。

その遠い旅路を
たった独りで辿っていくしかないのだと。





















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Last updated  2015.08.19 21:27:48
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