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ひよきちわーるど

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2007.03.24
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カテゴリ:茶道

今日、家族でいちご狩りに行って参りました。
香寺町の花岡農園です。

その帰り道、山間の小さなたんぼ道に入っていったのですね。
そう、田圃が3面ほどしかなく、その裏側はすぐ山の入口。
右手には竹林が広がっていて 左手では椎茸栽培がなされていました。



竹林が好きなものですから 1人でその林の中に入っていきました。

風が吹くたび笹の葉がさやぎます。
ふと上を見上げれば 竹は高く天をつき真っ直ぐに伸びていました。

足元には 淡い茶色をした笹の落ち葉が積み重なっています。
それを踏みしめますと幽かに音がしました。
そう、秋の落ち葉の音ではなく もっと柔らかな深い音です。



田圃をよく見てみますと そこに植わっていますのは麦の穂でした。
風が吹くたび、青い波が遠くへ広がってゆきます。

その場所には車もほとんどきませんで、聴こえるのはただ鳥の声だけ。
そして 時折耳を渡ってゆく風の音。






・・・ふと、こんな場所でお茶を点てたなら
どんな風になるだろうと思いました。


こんな静かな場所では 心は自分の内部へと入ってゆきます。
自分は何者かということを考えます。

そして そんなふうに考える、感じる自分を 
自然は ただじっと見つめています。







・・・これからここに書きますことは お茶の初心者としての素直な気持ちですので
どうぞお許し頂きたいのですけれども
お茶の形骸化というものは一体どこから来るものだろうと思うのです。

お稽古の時にはただ夢中で お点前の順序やかたちを学んでいるわけではありますけれど
いざお茶室を抜け出してこの自然に抱かれましたとき
そのお点前の順序やかたちというものは一体どのような意味を持つものだろうと。

これは私の悪い癖かもしれないのですが 例えば袱紗さばきひとつとってみましても
そのひとつひとつの所作にはどのような意味が込められているのだろうと疑問に思うのです。
同じ所作をするのであれば そこに込められた意味を幾分なりとも理解しようと努めた上で
取り組んでいきたいと思うのです。

何も考えることなくただかたちをなぞるだけでは 何処か違う方向に自分が行ってしまいそうで
もっと言えば、お茶の目指す方向とは全く違うところに自分が行ってしまいそうで
ただ そのことを怖れます。





これからお稽古を積んでいく途上におきまして いろいろな方々のお話を伺うこととなるでしょう。
そして たくさんの書物にも目を通していくことでしょう。
けれど自分の外側からやってくる多くのものだけに心を寄せるのではなく
「自分はどう思うのか。」ということも同じく大切にしていきたいと思うのです。





町田でお茶を教えておりました大叔母の言葉が今も胸に残っております。



「お茶を難しく考える必要はありません。
 お茶を美味しく 感謝して頂く。それだけでいいんです」

「先達がこう言い残しているとか、本にこのように書かれてあるなど
 それはあくまで先達の言葉、そして本を書いた人の言葉であって自分のものではない。
 あくまでそれらは「借り物」である。」

「お茶に対しては「自分のもの」を自分でつかみ取りなさい。」



・・・ことお茶に関しては厳しい大叔母でした。






お茶に関する日記、しばらく続くことと思います。













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Last updated  2015.06.06 00:48:07
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