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ひよきちわーるど

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2007.04.04
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カテゴリ:my friend


先程自宅に戻って参りました。

予想通りかなり疲れておりますけれど
今回の同窓会、やはり思いきって行ってよかったと思いました。

不思議ですね。卒業してもう20年近く過ぎていますのに
皆に逢いますと あっという間にあの頃に戻ってしまうのです。



今回は1984年度、85年度、86年度入学生を対象とした同窓会でした。
皆少しずつ年をとり(笑) 中にはお子さまがもう高校生という人も。

私は今回 娘を連れての参加だったのですが、皆、娘を見て
「パパに似ている」「いや、ママ似だ」などといろんなことを言ってくれました。



とても広い構内なのですが もうたくさんの人で溢れかえりましてね
例えば20メートルくらい歩きますでしょう?そうしますと途端に友人に出逢い
そこですっかり長話。

そしてその友人と別れて また10メートルも歩きませんうちに 
また別の友人に出会いそこで長話(笑)。
ちっとも前に進まないわけです。

あちこちで「あー!」「懐かしい!」「元気?」などといろいろな声が飛び交い
笑顔がいっぱいの同窓会でありました。




同窓会の行われる直前の時間を利用して
それぞれの職業によって(例えば教員は大教室、国外メンバーは8階、などと)
構内の様々な場所に分かれて会合が行われるのですね。

夫は教員ですので大教室に参りました。
そこには教育学部の友人達がひしめき合っておりまして、余りに懐かしく
思わず涙ぐんでしまいました。



その会合の席上、活動報告として16期生の代表が現在の状況を発表。
その報告を伺いまして皆、涙でした。

その人は21年前 大学進学を前にして酒乱の父から逃げるようにして母と上京。
3畳一間での生活をスタートさせ 苦労してようやく大学に進学したのも束の間 
在学中にお母様が癌を発病。
その入院費、そして自分の学費を捻出するためのアルバイト、そしてお母様の看病。
それら全てをやりきっての大学卒業であったと伺いました。

途中何度も挫折しそうになりますが そのたびに同期や先輩方の励ましで乗り越えることができ
そして その方が大学を卒業する5日前にお母様がお亡くなりになったとのこと。

お母様の遺言は「この大学を無事卒業できることに感謝し、誇りとしなさい」とのことでした。


その方は仰いました。

「母は私のことをただ、信じてくれました。」
「1人の人間を信じ切ることの大切さを教えてくれたのは母でした」と。

大学4年間、その人がどんな思いで学生生活を送っていらしたのだろうかと
そして周りの人たちがどれほど心を砕き その人を支えていたのかと
・・胸の詰まる思いでした。

1人の人をまわりの人が守り支えていく その連帯の広がるこのキャンパスで
大切な4年間を過ごさせて頂いたことに対し、改めて感謝の思いでいっぱいになりました。



その教員の会合では 「教育の目的は子ども達の幸福にある」ことを互いに確認しあい
それぞれの現場で更に精進してゆくことを誓いました。








・・・大学構内は新緑に包まれ
11歳の娘は「きれい・・」と呟き その風景に見入っておりました。

そう、構内は 武蔵野の面影を残すまことに美しい場所です。
欅の大樹が連なり その豊かな枝を広げています。
白い小手毬、大手鞠の花が今を盛りと咲き揃い 紅色の躑躅が私たちを迎えてくれました。

構内の樹々は私たちが在学していた頃よりも遙かに高く大きくなり
みどり豊かな姿を見せてくれました。





もしも娘がこの大学に入学することができるとするならば
これから7年後の春、私たち夫婦は今度は保護者として 
再びこの大学内に足を踏み入れることとなります。

その時、美しい桜の苑となるこの母校を
一体どのような思いで歩くことでしょう。






娘に。

この美しい学内の様子をいつまでも覚えていてほしい。

そしてできることであれば
貴女も この学舎で学んでほしい。

美しい心を育んでほしい。







同窓のみんな。

今日は本当にありがとう。
逢えて嬉しかった。本当に嬉しかった。

全国に散らばるみんながいてくれるから
私もこの関西の地でがんばれる。




また逢おうね。

元気でいようね。







 





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Last updated  2015.06.05 22:04:30
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