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ひよきちわーるど

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2007.04.13
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カテゴリ:故郷

幼い頃の優しい思い出は 全て母へと繋がります。


屋根から落ちた雛を必死に看病していた母。
「がんばれ、がんばれ」と言いながらその雛を両手で暖めていました。

当時私は小学3年生でしたが その母の姿を見、涙が出て仕方ありませんでした。
「母」という存在は生命の種を超えているのだと、そう感じたのです。




15年以上も昔のことになりますが 
部屋の中に乱入してきた虫を殺虫剤片手に追いかけている私に対し
母は「可哀想だからよしなさい。」と言うのです。

「この虫だって『見てー!こんなに飛べるようになったのよ!』と
 私たちに告げているのかもしれない」と。




犬だって、そして猫だって 
我が家で飼っていた動物は皆 母を慕っていました。
母のことを好きにならぬ動物などいなかったのです。




母は 若い頃から色白で美しい人でした。
声を荒げたことなどなく ましてや私たち子どもに手を挙げたことなど一度もありません。

夜眠るときには優しい声で物語を読んでくれました。
私は、こんな美しい声の人が他にいるだろうかと思いながら母の声を聴いておりました。





母は、かけがえのない存在であると同時に
私にとりましては信仰の大先輩でもあります。

人生の軸は信仰であるのだから
その軸がぶれては絶対にいけないと諭してくれます。

私がこの信仰を続けていますのも、そして現在幸せに暮らすことができておりますのも
全て母の祈りのおかげだと思うのです。




我が子を思う母の祈りがどれほど深いものか
自身が母となりまして初めて実感致しました。

そう、我が子を育てるということは間断無き闘争の日々であるということ。
毎日が綱渡りの心境であること。
それでも前を見て進んでいくしかない。その強さを教えてくれましたのも母でした。

人間は その心の中に母がいる限り
決して道を誤らないのだと思います。





子供を産み育て 必死に生きてきた母。

我が子よりも小さなその身体で精一杯に生きた母。

善悪を厳しく教えてくれた母。

いつもいつも我が子のことを案じ そして信じてくれた母。





母は生きていくことの美しさを教えてくれたのだと思います。



私はこれからも母への感謝を胸に生きていくことでしょう。

自分の人生を真っ直ぐに生きていくことが
母への唯一の恩返しになるのではないかと思うのです。








    我が生を 美しさにて彩らむ

          母の たまひしいのちなれば 

















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Last updated  2015.06.04 12:58:26
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