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ひよきちわーるど

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2007.11.18
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カテゴリ:生きていくこと
市内に大きな葬祭会館が出来ている。

今までは小規模のものしかなく
いざという時に一体どこの会館でしたらよいのか分からず
少し困ってもいたのだけれど

今回大きめの会館が出来たことで
すぐに契約をし、入会することにした。



・・・いろいろなコースがあったけれども
スタンダードコースを選び、既に初回の振り込みを終了。

年払いにすれば割引されるとのことだったので
夫と相談し、迷うことなく年払いを選んだ。

勿論、スタンダードを選んだことで全てのものが揃っているわけもなく
いざという時には コースで支払う金額の他に
皆さまへのお返しの分、お食事代その他諸々を合計していくと
さらに100万~200万もの金額が必要となってくる。




近いうちに直接会館に出向き
自身の告別式の詳細について打合せをするつもり。

・・・私に何かあった場合
おそらく家族はパニックに陥り様々なことへの対応に追われ
落ち着いて告別式その他についてじっくり考えることもできないことと思う。

だからこそ せめて式に関することだけは
家族の負担を軽くしておきたいという気持ちもある。



まだ40代前半の私がこんなことを考えているなんて
人によってはお笑いになるかもしれない。

けれど、逆算の生き方を 
最悪の場合に備えた生き方をしていたい。
確かに、A型気質そのものだとは思うのだけれど(笑)。






・・・新婚の頃 近所にご不幸がありその告別式に参列したのだけれど
お亡くなりになった方の その潔い生き方に感動したことがある。

その方は常日頃からいざというときに備えていらして
(高齢で、急にお亡くなりになったのだけれど)

遠く離れて住む家族が慌ててその方の家に駆けつけてみると
箪笥の中にはご自分の死に装束まできちんと用意され
足袋にまで糊付けをし準備をなさっていたとのこと。

遺された家族の方々が涙ながらに
「自分の母親ながら見事な準備だったと思う」と仰っていたのを
今でも鮮やかに覚えている。





当時私は 関西の地に嫁いできたばかりで
そばに自分の親兄弟がいるわけもなく

これからはどなたの手も借りることなどできないのだと
いや、確かにお借りすることは出来るかもしれないけれど
お借りするにしても(当然のことながら)限度というものがあるのだ、と。

どんな事態に遭遇しても自分の力で乗り越えていかなければならないと
悲壮な覚悟を決めていた時期でもあった。




・・・もともと神経質な私のことである。
しかもA型(笑)。
たまには他の血液型にまちがわれてみたいと思うほど
皆様方からは必ず「A型でしょ?」と言われる。 b(T‐T)

自身を振り返り、なんでこんな自分なのだと
自己嫌悪に陥ることもしばしばである。







けれど数年前に読んだ周五郎作品の中
(「武道無門」だったか)

主人公のあまりに臆病な性質の中に他ならぬ自分自身を見出し
そしてその主人公の生き方を見つめ
私もまた臆病なまま、神経質なまま生きてみようと思った。

自分には自分の生き方があるかもしれないと。
このまま、臆病なまま生きてみよう、と。





・・・こういうときばかりは
自分自身 神経質なくせして
根本部分においてはかなり楽天的であるに感謝したいのだけれど

自身がこれほどまでに臆病であるということにも何か意味があるかもしれないと。
ただ意味もなく臆病であるということはないと思うのである。
(絶対に!きっと。・・・たぶん。おそらく。もしかしたら。)

このように生まれついているのだからそれはそれで受け入れる他なく
その神経質な部分を最大限に活用していこうと考えている。




そして おそらく忘れてはならないものはユーモアである。ふっ(*`▽´)

出産の折、あの凄まじい陣痛の中でも
「笑いどころはないか」とネタを探している自分に気付き
半ば愕然としたものである(笑)。

痛みの余りに「くぅ~」という声しか出なくなったとき
そして無意識のうちに「くぅ~」を連発している自身に気付いたとき
いっそのこと「81」と言おうかと思ったのだけれど

いや、そんな冗談を言っている場合ではないと思い返し
そしてまたこんな時に冗談を言ってしまう妻を
わが夫はどう思うであろうかとさすがに心配になり

心配そうに私を見つめてくれている妹もおそらく呆れ
今、しっかりと握ってくれているこの手を離してしまうかもしれないと思い
(それはさすがに淋しいぞ)
ついつい冗談を言いそびれてしまったわけである。







・・・話が脱線してしまいました。



脱線ついでにもうひとつ。

自身の告別式の打合せのノートの最後のページに
家族に向けてのメッセージを遺そうと考えている。

パパの喪服はクローゼットの中です、とか
みゆきちの喪服は箪笥の中、靴下も箪笥の中。
寒い時には防寒をきちんとするように。

パパのネクタイピンは2段目の引き出しの中。

お数珠を忘れてはいけませんよ。
参列してくださる皆様にきちんとご挨拶を。



式の終わり頃には故人からのメッセージということで
ひよきちの手紙を代読して頂けたら・・・とも思っている。

何だか湿っぽいのは苦手なので
手紙の何処かに笑える部分を盛り込もうかと思ったのだけれど
それでは そのメッセージを聞いてくださる皆様が
一体どんな反応をして良いか分からなくなってしまわれるだろうから

(皆様、一瞬ふっと笑いそうになり 
 いや、今は告別式の最中なのだから笑ってはいけないと
 これまたきゅっと奥歯を噛みしめることになるかもしれない・・・。
 ○○さん、私らにこんな複雑な反応をさせたらあかんで、と
 皆さん、お思いになるかもしれない(笑))

皆様にご迷惑をおかけしてもいけないので
ちょっと残念なのだけれどあえなく却下。




最後に おそらく死化粧をしてくれるであろう夫に
「紅をさすときにゃ はみ出しちゃいけませんぜ。」などと
ひよこ入りの漫画も添えて
少しおどけて書こうと思ったのだけれど

その時に 本当におどけて書いて良いのか分からなくて

その文面の中に 余りに普段通りの私がいて
かえって彼を悲しくさせてしまうかもしれないと思い


少し 躊躇っている。










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Last updated  2015.05.18 23:46:32
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