ひよきちわーるど

今日も引き続き病院へ。
朝一番の診察ではあったのですが　待合いの時間も相当長く
会計を終え、病院の門を出る頃にはぐったりとなってしまいました。

折もおり、お昼過ぎから気温も急上昇。
自宅に帰り着き仏間での挨拶を終えるやいなや　
そのままリビングの床に横になってしまいました。

随分とお行儀の悪いことではあるのですが
洋服のまま、身体に毛布も何もかけず
本当にそのまま寝入ってしまったのです。





玄関の呼び鈴の音に目を覚まし　ドアを開けてみれば
いつのまにか時間は経過していたものでしょう
娘が　学校から帰宅する時刻となっていました。

それから慌てて夕食を作り始めます。

夕食を作り終えたあと
自宅の周りをほんの少しだけ散歩致しました。





・・・・歩きながら今日の病院のことを思い起こしました。

本当に多くの方々が検査を受けに来られていました。
そして付き添いの家族の方も。

みんな、みんな自分の生を愛おしんでいる。
お互いに助け合って生きていることを想いました。




病院の花壇にはいつの間にか梔子の花が咲いていて
その匂いがあたりを柔らかに包んでいました。

ふと見上げれば　
欅が大きく枝を伸ばし　葉が陽に透けていました。






今日、病院で生を受けた赤ちゃんも
新しいいのちをこの世に送り出したお母さんも


そして今日　病の宣告を受けた人も

愛する家族を亡くした人も

・・・どうか健やかでありますように。






この世に生きている方々のことを想いながら

自分には何もできぬことを、
それでも
他の方々の平穏を祈らずにはいられぬことを想いながら


夕暮れの風の中
独りで歩いていました。