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ひよきちわーるど

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2008.09.02
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カテゴリ:歴史
このたびの京都行きのことについて少しずつ書いていきたいと思います。

今回は京都滞在時間21時間というまことに短い旅程でありましたので
行く先々も限られており
ゆっくり時間をかけて見学する・・・ということは不可能でした。




このたびのお宿の近くに鳩居堂がありましたもので
家族3人連れ立ちまして、店内にて1時間ほど過ごしました。

娘は美しい便箋や文香にうっとり。
夫は硯に感動しておりました。



思い思いの時間を過ごしましたあと店内を出まして
ふと、通りに目をやれば 「本能寺」。

・・・・何やら複雑な思いで本能寺の入口を見つめ
お宿に帰り着きましてからも 少し、物思いにふけっておりました。




織田信長と言えば・・頭に浮かびますのが長篠の戦い。
母方の祖先はこの戦いにおきまして大きな痛手を被りやがては滅亡へと。

戦いにおきまして一体どれほどの無念と苦痛とを味わったことだろうと
しばし、遠い先祖の人々に想いを馳せておりました。



普段は自分の先祖について考えませんし
何処の誰であったかということにつきましても
現代に生きる私たちにはさほど関係のないことと思っております。

むしろ 自分につながる遠い人々が幸せであったか、辛くはなかったか
どのような心根で生きていたのか、自分の人生に悔いはなかったか
・・・このことについて深く知りたいと願います。





京都の街のことについてほとんど知りませず
何の前触れもなく目に飛び込んできた「本能寺」という文字に
・・少し戸惑ったのかも知れません。

普段、先祖のことは関係ないと思いながらも
それでも、戦いに敗れ亡くなっていった方々のことを想いました。



・・傷を負いひどく痛かっただろう
それに勇猛果敢な人ばかりではなかったはず、
きっと、本当は戦になど行きたくなかった人もいたに違いない



出来ることであれば
無念の思いを抱え亡くなっていく人々の耳元で

「あなた方のかわりに 仇の終焉の場所をしかと見届けました」

・・・そんなふうに伝えたい気持ちにもなりました。






戦において勝利をおさめたはずの側も
いつしか歴史の舞台から姿を消し

・・・歴史というひとつの大舞台の
本当の主役とは一体誰なのだろう、と

いや、おそらくは人ではなく
人でないのであればそれは一体何であろうと思うのです。






ふと上を見上げれば
空には薄い雲が広がっておりました。


時が音もなく積み重なる中
川はその流れを変え
山容も姿をうつし


もしかしましたら

昔と同じ姿をとどめているものは
広がるこの空だけなのかも知れません。











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Last updated  2015.03.23 13:20:53
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