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カテゴリ:To you
メールの友人と話していると 本当に、言葉というものは難しいものなのだと痛感させられる。 とにかく意味が通じないのだ(笑)。 私が「A」という意味で話を進めていても 友人は「B」という意味で捉えてしまっている。 なので話の途中で必ず行き詰まり、 どちらかともなく「え?」と言いだし、 わけがわからなくなるのである。 ・・・そういうときには必ず、夫に助言を求めるようにしている。 さすが、夫は適切なアドバイスを授けてくれるのだけれど それにしても・・・これほど話の通じない人が存在していたとは(笑)。 友人と私は、確かに価値観は同じなのである。 (余談ではあるけれど、顔もほぼ同じである) 誕生日も全く同じ日であり そしておそらくは自身の核となっているものも同じであると思う。 なのに、話がてんで通じないのである。 ただ、お互いに(おそらくは)とても素直なのかもしれない。 そして、自分の気持ちをごまかすことなく真っ直ぐに相手に伝える。 怒っているときには正直に「すごく怒っている」と伝え 分からないことは「分からない、理解できない」と素直にいう。 だからお互いに疲れない。 友人とメールを始めたばかりの頃 友人は「相手の存在自体を信じることが大切だと思う」と言ってくれた。 私はそれまで、メールというものは あるひとつの事柄についての自身の考えを述べるもの、 そして互いに情報交換するものだとばかり思っていた。 けれど、友人に出逢って、そうではないことに気付かされたのだ。 もっと正確に言えば、もともと自分がメールに対して求めていたものを 友人によって再確認させられた、と言ってもよい。 メールは、単に情報交換するためのツールではない。 そしてまた、あるひとつの事柄に対する自身の感想を述べるためのものでもない。 いや、それでも確かに、情報交換、そして感想を述べ合う部分もあるのだと思うし 例えば・・・今の時期、月の美しさについて語り合うことも大切だとは思う。 けれど、私が求めていたものはそういうことではないことに気付かされたのである。 ・・・友人も私も実に馬鹿正直であるものだから 当然の事ながら喧嘩は絶えない。 言わなくても良いことをつい口走ってしまうのである(笑)。 そういう場合、相手が友人でなければそのまま敢えて見過ごし 気付かないふりをするのだけれど しかし、なぜだろう、相手が友人だと妙につっかかってしまうのだ。 ついつい気色ばんで「それは一体どういう意味?」と問いつめてしまう。 ・・・自分の今までの交友関係を考えてみるに 男女問わず、仲良くなる人というのは やはりとてつもなく天然で、真っ直ぐで世渡り下手である。 そして何より、心がきれいだ。 ・・・だから、理屈ぬきに惹かれるのだと思う。 学生時代の親友・・・今は英国に嫁いでいるけれども この人もまた真っ直ぐな人であり、そして信じ難いほどに純粋である。 我が夫もまた、計算など全くないピュアな人である。 そしてこれらの人々に共通していることは 私といつもバトルを繰り広げているということである(笑)。 ・・・ここで、ああ、そうかと思った。 私は、自分の好きな人とは喧嘩したがる性格なのだと。 喧嘩することで、より深く相手のことを理解しようとしているのだ、と。 今まで、自分自身のことを 淡泊な人間だとばかり思っていた。 いや、実際そういうところも多分にあるのだけれど でも、本当のところは人と深く理解し合おうと願って それで、自分なりに藻掻いているのだと、初めて分かった。 ・・・本当は 人恋しいのだ。 これからも、私は夫と、親友と、メールの友人と そして多くの方々とバトルを繰り返すのかも知れないけれど それは人を愛するが故のことと、どうぞご理解下さい(*^_^*) 英国に嫁いだ親友も そして異国に永住しているメールの友人も 「このごろ、自分は日本人らしくなくなっている」と呟く。 ・・・よいではないか。 あなた方が日本人らしくなくなっていくとしても あなた方はあなた方である。 私の大切な親友であるということに何の変わりもない。 今、紺青の空を見上げれば 音もなく月が昇っている。 天空にかかる月を眺め 遠い異国に生きるあなた方を想う。 たとえ 同じ時刻に同じ月を眺めることはできなくても 私たちは ずっと 心でつながっている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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