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カテゴリ:To you
体力低下というものは 人の気力までも削いでしまうようで
なかなか文章が浮かんでこない。 いや、浮かんではいるのだろうけれど キーボードをたたくのが辛い。 殊にこの季節、喘息持ちにとっては気をつけるべき時期であり 油断して朝のひんやりとした空気を吸ったりすると たちどころに発作を起こしてしまう。 ・・・この8月後半から9月上旬にかけて発作に襲われ ようやく今頃になって平穏な日々を取り戻すことができたように思う。 改めて呼吸のできない辛さを思い この持病とずっとつきあっていかなければならない我が身を情けなく思う。 ・・・でも、20代の頃と比べると 発作もおそらくは軽くなってきている。 あの頃は、あまりの苦しさに内服薬が間に合わず 気管支を拡張する注射を 直接首にしてもらっていた。 今年8月の九州帰省の折に あまりに無理をしてしまったのだろう。 まず熱が出て、風邪の症状となり 次いで喘息へと移行してしまった。 20代の若い頃なら、呼吸の出来ぬ恐怖心から 身近にあるものを手当たり次第壁に投げつけていたものだけれど 40代ともなると この持病とのつきあい方も少しずつわかってきて いやその前に、もう、ものを投げることさえ辛い(笑)。 もはやそんな体力などない。 さすがにものは投げなくなったけれど でもそのかわり 発作の起きているときには行動力や思考能力が減退し まずもって、おそらくは人格が変わる。 ・・・たかが喘息でこんなにしんどいのだから 肺ガンを患って入院治療なさっている方は 本当にお辛いことだろう・・・と思う。 そんなことを思いながら まんじりともせず 独りで夜明けを迎えることもあった。 ・・・・夏の終わりにはいつも持病に翻弄されてしまうけれど でも、それでも初秋の到来は待ち遠しい。 我が家の小さな庭に咲く秋の花々。 桔梗、藤袴、金木犀。 昨年ようやく一輪だけ花を咲かせてくれた吾亦紅も この秋にはいくつかのつぼみをつけている。 ホトトギスも途切れることなく咲き続け 蛍萱も青い葉を伸ばしている。 蓼藍の葉も盛りを過ぎ よくよく見てみれば レモンバームやカモミールが小さな芽を出していた。 この夏には庭の蓼藍で生葉染めをしたのだけれど 不思議なもので 藍の花を咲かせる前の葉で染めると 実に美しい蒼に仕上がる。 次いで藍の花の咲き終えた後の葉で染めると 緑色に染まってしまうのだ。 いや、この場合 緑という字よりも むしろ翠の方がふさわしい。 染めものは 自然からの贈り物であることを ひしと実感するひとときである。 ・・・持病もようやくおさまり 今は 嵐の過ぎ去ったような気持ちでいる。 少し痩せたかもしれない肩を 秋の風が吹き過ぎる。 8月の終わり 嵐のさなかにいただいた ある方からの温かなお心遣い。 どんなに嬉しく有り難く そしてまた恐縮したことだろう。 故郷を遠く離れた関西の地で 持病に振り回され 弱気になり それでも、この方の温かなお心のおかげで 私は元気を出して生きてゆける。 深呼吸をして、目の前の坂道をまた、上ってゆける。 ネットの空間でなければ おそらくは決してお会いできなかったことを思い このご縁に 心から感謝したいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.03.21 00:21:01
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