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カテゴリ:my garden
田舎で生まれ育ったせいか 現在の住まいには未だになじめずにいる。 だって、仏間の窓を開ければそこはすぐに公道。 雨戸を開け、窓を開けているときにも人は道を通り過ぎてゆき そのたびに知り合いの方にはご挨拶を。 お手洗いも浴室も、窓を一枚隔てて またもや公道。 ・・・何と言うべきか、日々の暮らしと公道とは ワンクッション欲しいものである。 どうにも落ち着かない。 ・・・こんな時、田舎で生きていたときのことを懐かしく思い起こす。 玄関の門をくぐって 砂利道を歩いて 玄関にはいるのだけれど お隣のお宅とはずいぶん離れていて もちろん、道路とも離れていて 何というか、庭が自分たちの暮らしを守ってくれていたという気がする。 この関西に来て 庭というものを失って初めて その有り難みが分かるようになってきた。 今の時期なら、家中のお布団や毛布を庭に出し お日様に当てふかふかに仕上げ 今日は一体何の芽が出ているだろうと庭中目をこらし 樹々の青葉を見上げ ・・・どんなに豊かな暮らしだったろうと 今更ながらに思われるのである。 実家の父が丹誠込めて庭を仕上げ いつか孫達に食べさせるんだと言いながら 果樹を植えていたことをふと思い起こす。 季節の到来とともにブルーベリー、桃、柿、金柑等が実り 今では10人の孫達が喜んで食べている。 ・・・これから十数年後、庭のない我が家では 父のように果樹を育て 孫達に・・・とは出来ないけれど ささやかな花壇でも、何らかの形で 娘や孫達を喜ばせることが出来たら・・・と思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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