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カテゴリ:故郷
季節の移り変わりは 風の音、日の光、空の色・・で 何となく感じられる。 台風の通り過ぎた後だからだろうか 空は高く、窓からの風もひんやりとしている。 山々にうつる夕暮れの光の色も 吹く風の音も 少しずつ、少しずつ秋のものになってゆく。 明け方 懐かしい夢を見た。 幼い頃に通った通学路。 夢の中では、私はいつも橋の上に立っている。 夢の中で 橋の上にて夜空を見上げ 雲の切れ切れに光る星を眺めていた。 ああ、ここは九州だから こんな幽かな星の光さえも目に映るのだと 故郷で見上げる星は どうしてこうも美しいのだろう、と。 橋を越えれば 幼い頃に過ごした家はもう、すぐそば。 この橋を渡りさえすれば家に帰れる・・・と 思うそばから 夢は音なくかき消える。 秋のはじまりは いつも、そう。 帰りたいと願っていた懐かしい家。 幾たびその家を夢に見たとしても 帰り着くことはない。 幼い頃に見上げた夕焼け雲 風に揺れる薄の穂 ねこじゃらし 夕暮れ、町中に響くお寺の鐘 幼い頃に感じた秋・・・・そのすべては 記憶の底に刻まれて どんなに年を重ねても 生涯 胸を離れることはない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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