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ひよきちわーるど

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2011.05.23
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カテゴリ:お料理

お店に青梅やリカーが出回るようになってきた。
そろそろ梅仕事、らっきょ漬けのシーズンである。

上手い具合に、昨年漬けた梅干し、らっきょも残り少なくなってきており
それらを入れていたガラス瓶も空きつつある。


今年は梅、らっきょ、そしてゆかりがメイン。
梅酒にしても・・・蜂蜜で漬けたり
スモモ、杏などと一緒に漬けこむ「にぎやか梅酒」にも挑戦。

そのほか紅ショウガ、煮梅、梅シロップ。



昨年は、無農薬らっきょと、そうでないらっきょと
両方漬け込んで比較してみたのだけれど
やはり、無農薬のものの方がはるかに美味しい。

材料費は少し嵩むけれど、安全と美味しさにはかえられない。




・・・私たち若い世代は簡単に「梅仕事」と言ってしまうけれど
敬愛してやまない辰己芳子先生の本に、こう書かれてある。



ほんとの梅仕事は、梅にかかわる台所仕事のみでなく。

梅の実を摘んだあとのお礼肥えに始まり、盛夏の剪定、真冬の消毒、寒肥え。

これに並行して、紫蘇畠の用意、紅生姜用の生姜の種子の用意。

一連の切っても切れぬ、段取りから成り立っている。

(中略)

一つくらい、根のところから手がけるもの、土から、種子から、

手塩にかけたものとかかわるべきかと思うのである。


                    「庭の時間」より抜粋





この部分を拝見し、それから以後、
私は自身の梅に関わる台所仕事・・・まことにささやかなものに対し
「梅仕事」という言葉を使わなくなった。

これほどささやかな、未熟な仕事に対し
・・・使えなくなったのである。




ここしばらくの検査続きの毎日に
梅干しに関する本を病院に持って行ったのだけれど

ほとんど必ずといってよいほど
隣に座った方から「それは何の本ですか?」と問われた。


お互いに梅干し、梅酒のページを読み
「今年も元気に漬けられるといいですね」と笑み交わす。


お互い、これから続く検査のこと、体調不良のことを思えば
とても梅干しのことにまで神経は行き渡らないのだけれど

だけど、家族のためにいつまでも元気でいたいという想いは
やがてこの手元の本へとつながり

お互いに今のこの状況を打ち破った暁には
元気に梅干しを漬け梅酒を造り・・・・
健やかに生きていたい、との願いにつながっていく。




今年はさまざまな思いを込め
梅に関わる仕事に取り組んでいきたいと思う。










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Last updated  2015.02.26 07:42:11
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