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カテゴリ:生きていくこと
春を呼ぶ花・・・で 人は何の花を思い浮かべるだろう。 ある人は白梅を思うかもしれないし またある人は 桜を思い浮かべるかもしれない。 私の「春を呼ぶ花」は・・冬桜である。 これから冬に向かうというときに小さな薄桃の花を咲かせてくれる。 忘れもしない、5年前、病の宣告を受け 自分に50代、60代の日々は訪れないと悲嘆に暮れていたとき その心を温かく包んでくれたのがこの冬桜だった。 ちらちらと冬の陽を受け 可憐な花を咲かせていた。 その名に「桜」とつくものの 冬桜が咲いたとてニュースになるわけでもない。 皆がこぞって見に来てくれるわけでもない。 けれど、花のほとんど咲かぬ寂しい時期に この冬桜は 凛と咲いてくれる。 ・・毎年11月の末ともなると 腹膜偽粘液腫の検査が滋賀の病院で行われる。 刻々とその日が近づくにつれ、どんなに「大丈夫」と自分に言い聞かせても怖さは募る。 家事をしていても仕事に没頭していても 車を走らせていても、 気がつけば がたがたと震えてしまう自分がいる。 そんなとき・・近所に咲く冬桜を目にし、その温かな花の姿に触れ 心に灯がともるのである。 一瞬、心が明るんでくる。 来年も、そしてその次の年も この花を見ることができますように、と気がつけば自然に祈っている。 ・・5年前の冬のさなか 打ちひしがれ とぼとぼと道を歩いていた私を包んでくれた花。 前を見よ、と 希望を奮い立たせよ、と励ましてくれた花。 この花こそが 私にとって「春を呼ぶ花」なのだと思う。 蒼き空 まだ見ぬ未来を信じよと 指し示すごと 花は咲きたり お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.03.10 11:31:31
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