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カテゴリ:生きていくこと
毎日、仕事や家事の合間を縫って写真の整理を進めておりますが
ふと、手を止めたものに「こどものくに」の写真がありました。 「こどものくに」は・・宮崎市青島にある遊園地。 幼い頃、両親がよくここに連れてきてくれました。 実は6歳の頃、ここで忘れられない経験をしたのです 。 ずばり、ラクダ(笑)。 夢にまで見た フタコブラクダの背に乗せてもらったのでした。 砂漠にいるとばかり思っていたラクダが 今、自分の眼の前に、この太平洋を望む砂浜にいるのです。 信じられない!と心で叫びつつ 幼い私がどれだけ胸を高鳴らせたことか。 ・・・おそるおそる、ラクダの背に乗ってみました。 ゆらり、ゆらり、少しずつ前に進みます。 振り落とされてはいけないとしがみつく手に ラクダの体温が伝わってきました。 ふと見渡せば、視界はぐんと高くなっていて 遊園地の喧騒をよそに この砂浜で聴こえるのは風の音だけ。 横には遥かに広がる太平洋。 ・・・自分にとって忘れ得ぬ、大切な時間となりました。 その思い出の残る砂浜を再び訪れたのは、25歳の時。 当時婚約者だった夫を伴っての再訪ではありました。 ちょうどその時、夫は左手を負傷しており(バイクの事故) 左手は包帯でぐるぐる巻き。 どこまでも広がる大海原を目にした彼は大喜びで 寄せ来る波もなんのその、ジーパンの裾をまくり上げ、裸足になり 「海や ―!」と叫びつつ波間に突進。 「見てみ! 貝殻やで!」と私に持って来てくれ あとはおとなしく靴をはき砂浜を散策するかと思いきや 再び海に向かって駆け出し最早ずぶ濡れ状態(笑)。 私の心配をよそに今度は遊園地内をあちこち歩き回り、 池のそばの「パピルス」を発見、「パピルスや ー!」と駆け寄り 「○○ちゃんも見てみ!」と大興奮。 ・・・6歳の頃の私に言いたい。 19年後、そなたが25の年に のちに伴侶となるべき男性を連れ この砂浜を再び訪れるであろう。 その時、ゆめゆめ穏やかな甘い囁きなど期待してはならぬ。 彼の目に映るのは、どこまでも広がりゆく大海原とパピルスだけである(笑)。 そして25歳の頃の私に言いたい。 今は彼は、左手を包帯でぐるぐる巻きにしているけれども 実は、左手はまだ良い方である。 これから27年後、彼が52歳の時の時には 背中全体がコルセットでぐるぐる巻きになってしまうだろう b (T-T) もちろん、それからは海岸にて波間に突進することも、 バイクに乗ることも、最早できないかもしれないが それでも彼は元気いっぱいであるゆえ 安心するがよい。 ・・・今にして思えば、彼をあの広い海に連れて行ってよかったと思うのです。 思う存分、好きなことができてよかった、とも。 そして、波間の彼を写真におさめることができて、本当によかった。 まさに「 PHOTO IS MOMENT. 」 時とともに懐かしい、大切な1枚となってゆくことと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.10.28 01:35:59
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