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ひよきちわーるど

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2019.08.08
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カテゴリ:徒然に
どうも人間は( 時間を無理に作ってでも )
自分の想いを綴る必要があるようで
今日は徒然に、思い浮かぶまま書いてみようと思います。


ずっと以前の日記にも書いていることではありますが
Pinterest  」。
このサイトにて自分のお気に入りの写真を探しております。
美しいもの、そして自分の故郷である飫肥の写真を探すわけですね。

生まれ故郷である飫肥の写真を見ている時だけは
心のほぐれてゆくのを感じます。


・・・不思議ですね、飫肥には11年間しかいなかったわけですが
しかもその11年間のうち、6年間ほどは( 0歳 ~ 6歳 )
自分の足でさほど遠くにも行けなかったわけで

そのことを考えますと
本当に自分の足で飫肥の町を歩いたのは、ほんの5年間だけ。
しかもそのほとんどは自宅から小学校までの短い距離だったわけです。

そんな状況であったにもかかわらず
自身の幼かった心に、瞳に
美しい飫肥の姿は鮮やかに映っていたのだ、と。


Google map にて飫肥の町を散策する時もありますが
よくよく考えてみれば、自分が飫肥の町を離れて早くも42年。
町もめまぐるしく変わってゆくはずです。

いつの間にかこんなお店ができていたのかと
道路自体が変わってしまっている、と驚くこともしばしば。

それでも幼いころに連れて行ってもらった場所が
少しも変わることなく残っているのを見ますと
やはりほっと致します。


逆に、家族と楽しい時間を過ごした店舗が閉まり
まるで空き家同然となっているのを見ますと
やはり時間は流れているのだ・・・と痛感することも。

お店の玄関から裏の勝手口まで真っ直ぐにつながっていて
その勝手口から吹いてくる風の涼しかったこと。

焼き立てのほわほわのメロンパン。
苺シロップにさらに白砂糖がかかっていたかき氷。
甘かったミルクセーキ。

お店にたどり着くまでの道のり、
暑い宮崎の日差しに照らされていたことも覚えています。


空き家になってしまったその店舗も
おそらくはあと10年もせぬうちに取り壊されてしまうことでしょう。

思い出をとどめよう、と
Google map にうつし出された飫肥の町を携帯のカメラにおさめます。



・・・思えば 飫肥にはもう十数年以上も帰ってはおりません。

殊に自分の病気が発覚しましてからは
帰りたくとも体調がそれを許さず、そのままになってしまいました。

いつか、季節のよい時を選んで
1人で故郷に戻ることができたらいいなと思います。




     生家訪へば 幼きままの吾のゐて

    「 お帰り。今まで何処にいたの。」



もし、今の自分が久方ぶりに飫肥に帰り
道端でばったり、あの頃の幼いままの自分に出会ったとしたら
一体何と声掛けしたものでしょう。

そして幼い自分は その声掛けに対し
どう返事をするものでしょう。



・・・自分に少し似ている年配の女性の声掛けに驚きつつ
そして、その人が未来の自分であることを知らされ 戸惑いつつ

「おばちゃん・・・今までどこ行っとったん?」と
思わず問うてしまうのかもしれません。


問われた私は・・・返答に困り
懐かしい故郷の空を見上げながら

「 遠い遠いところに行っとったんよ。 」と
答えるしかないのかもしれません。





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Last updated  2019.08.08 14:35:44
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