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カテゴリ:生きていくこと
数年前の日記を再掲いたします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ この時節になると、口ずさむ歌がある。 百合とはじかみ賜ひき さはれつゆの身よ 夏いつまでの夕ぐれならむ 塚本邦雄 ・・・数日前、車の運転席から見た景色。 道の端に繁る葛の葉が 夕暮れの光の中 風になびいていた。 これから夏に向かう、 そして季節は夏至に向かおうとしているこの時でさえ 夕暮れの光には翳りが見えていた。 生を謳歌する季節にあってさえも 既に衰えの兆しは見えている。 この世に常なるものなど何ひとつとしてないことを思い 結局は人は独りであることを この広い天地をたった独りで往かなければならぬことを思い その道のりの寂しさを思った。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 義父逝きて、早くも2ヶ月。 ふと空を見上げ 今頃になり 紅葉の季節も終わってしまうことに気付きました。 今年の秋は、空の高さも秋草も 眼にうつらなかったように思われます。 しんしんと 更けゆく夜の病棟にて みまかる父の御手のぬくもり お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.12.18 08:34:07
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